「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】
(リサーチプランナー 西原羽衣子)
頭皮を刺激してリフトアップ
いまアットコスメでヘアブラシ型EMS美容家電への注目が高まっている。
「ミーゼ スカルプリフト」のクチコミでは「側頭部をほぐすとほうれい線や頬のたるみに良いと聞いた」「いくら顔をケアしたってマッサージしたって弛んでくるのはいつだって上から」というように頭皮についての記載が多いことが特徴的であり、「頭筋をEMS刺激しながら、お顔のリフトケア」という商品コンセプトへの受容の高さをうかがわせる。
また、他の美容家電やエステ、クリニックでの施術との比較もあれば、ヘッドマッサージャーやスカルプブラシ、コリをほぐすためのマッサージ施術、シワやたるみ対策化粧品と比較したクチコミも見られるなど、既存美容家電ユーザーだけでなく広く関心を集めている様子が見られることも特徴的だ。
マスク生活による新ニーズに対応
その要因の一つとなっているのが長期化するマスク生活。この商品のクチコミの15%に「コロナ禍のマスク生活で表情筋を動かすことが少なくなり、フェイスラインのもたつきが最近すごく気になっていた」「一日マスクを装着して帰宅すると、圧迫感によるものなのか片頭痛に悩まされる」というようにマスクを要因とする悩みが見られる。コロナ禍に生まれた新しいニーズへのいち早い対応に市場活性化のチャンスがありそうだ。
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)