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寄稿【user's VOICE】ドラッグストアのカテゴリー構成比(後編)

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寄稿【user's VOICE】ドラッグストアのカテゴリー構成比(後編)

チェーンによって異なる来店頻度

 今回は、前回(9月13日号)に続き、ソフトブレーン・フィールドのレシートデータベース「POBデータ」を基にしたDgS(ドラッグストア)の消費者購買行動に関する寄稿の後編をお届けする。
 DgSの利用動向を明らかにするべく、2021年7月2~5日の4日間、普段Dgsで買い物をすると回答した全国のPOB会員5827人を対象にアンケートを実施した。
 2020年Dgs売上ランキング3チェーンをメーン利用すると回答した「ウエルシア(利用者数835人)」「ツルハ(同352人)」「コスモス(同258人)」に注目し、利用動向に関するアンケート結果を見てみる。
 まず普段DgSを利用すると回答した5827人の来店頻度は、「月に2~3回(30・9%)」が最も多く「週に1回(28・3%)」と合わせると、回答者の6割近くを占めた。一方「週に4日以上(3・3%)」は、極めて少数であることが分かった。
 チェーン別では、食品構成比の高い「コスモス」利用者の来店頻度は、およそ7割が「週に1回以上(69・4%)」。他チェーンは4割程度であったことから、DgSの中でも日常使いされる傾向にある。

来店動機に着目。「買い物を楽しむ」ウエルシア、「クーポンなどの販促」コスモス

 次に「DgSの来店動機」を選択肢(複数回答)で尋ねると、普段DgSを利用すると回答した5827人のうち、およそ半数近くの人が「食品以外の生活必需品の購入(46・1%)」や「セール・特売商品購入(46・1%)」と回答した。
 「ウエルシア」利用者からは「今なら防虫・殺虫剤などの季節商品、ティシュやトイレットペーパーなどの日用品などが安く、ウエルシアデーやクーポンなどでお得に買える(大阪府50代女性)」といった「食品以外の生活必需品の購入(47・2%)」、「ツルハ」利用者からは「全般的にお菓子が安い。肉や野菜も売っているのでよく利用。クーポンも有りポイントも貯まる(北海道60代女性)」など「食品購入(53・1%)」が来店動機の最多回答となった。
 「コスモス」利用者からは「アプリで20円オフなど、様々な商品のクーポンを利用するため(滋賀50代女性)」といった「クーポンやチラシなどの販促(70・9%)」が最多回答。全体平均を29・0ポイント上回り「他社よりも商品が安いがアプリから配信されるクーポンで更に安くなる(愛媛60代男性)」といった意見が見られた。
 注目すべきは「ウエルシア」利用者からの「特価品が多く買い物に行くのが楽しみ(大阪40代男性)」「クーポン、キャンペーンが頻繁にあるので楽しんで利用している(埼玉40代女性)」といった「買い物を楽しむため(13・3%)」が、全体平均を4・3ポイント上回ったこと。
 子育て中のママや、節約情報に敏感な人の間で話題の節約術として“ウエル活”の流行が見られる。“ウエル活”とは、毎月20日にウエルシアで開催されている「お客様感謝デー」に、200ポイント以上のTポイントを会計時に利用すると、1・5倍の買い物ができるため、それまでになるべくたくさんのTポイントを貯めて利用することを指す。
 コメントでも、お客様感謝デーを利用して「毎月20日ウエル活でサプリメント購入(兵庫50代男性)」「流行りのウエル活のために、ドラッグストアをハシゴする(愛知40代男性)」などが見られた。実際に“ウエル活”がどのように利用されているか、効果検証をするべく、21年6月のウエルシアにおけるPOB会員の購入状況をまとめた。

(詳細は「日用品化粧品新聞」9月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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