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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 最終回」【寄稿】

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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 最終回」【寄稿】

 AppBrewが運営する美容クチコミプラットフォーム「LIPS」は「なりたい自分を、もっと自由に。」をコンセプトに、商品の発見から購入、レビューの投稿までシームレスな体験を提供している。本連載ではローンチから6年を迎え、累計1000万ダウンロードを目前に控えた現在までの成長の軌跡をお届けする。 

 最終回 リデザインで新たなLIPSへ


 LIPSは、2018年と22年にシンボルロゴのリデザインを実施している。その背景には、サービスの成長と共により広い属性のユーザーに親しみを持ってほしいという思いがあった。

 ローンチ当初は10代女性がターゲット。最初期のロゴは、まつ毛の長い“鹿”が美容サービスのシンボルとしてマッチすると考え採用した。約1年後に「より幅広い年齢層の方にも利用して欲しい」という思いから一度目のリデザインを実施。より女性らしく成長を遂げた表情・デザインに刷新した。

 その後Eコマースなど様々な機能も拡大し、LIPSは性別や年代を問わず幅広いユーザーに利用されるサービスへと成長。そこで、特定の年代や性別に向けたサービスというイメージを払拭し、一人ひとりの「幸せ」や「なりたい姿」を自由に追求できるプラットフォームを目指して二度目のリデザインを行う。サービスを象徴するアイコンとして根付いた“鹿”はシンボルとして残したまま、年代やジェンダーを問わず、幅広い層に馴染むようなロゴの制作がスタートした。

 構想から約1年半、関わるメンバーも総勢30名程の大型プロジェクトは、目的整理や認識すり合わせ、ユースケースの想定など深い議論を必要とした。ロゴの見え方やイメージは個人の主観によるものも大きく、重要な観点や方向性を見失ってミーティングが長時間に及ぶことも。そこで各人の発言をスライダー形式で可視化し、議論のポイントをフォーカスするなどの工夫を重ねた。想定以上の時間と思考を費やし、遂に昨年10月に新デザインを発表することができた。

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シンボルの〝鹿〟は残したままLIPSを体現するロゴへ

 特定のカラーをイメージさせず“ロゴそのもの”でLIPSを体現。これまでのロゴよりも“色々な好き”に出会えることを予期させるトーンに落とし込んだ新デザインは「男性やこれまで自分向けではないと感じていた女性にも受け入れてもらいたい、また年齢を重ねても共に成長し寄り添えるサービスでありたい」という思いを込めている。ユーザーからは「可愛いしかっこいい」「シンボルロゴ変更の理念に共感する」など、ポジティブな声を多く集めた。

 今後も「なりたい自分を、もっと自由に」というサービスコンセプトの下、より末永くユーザーと共に成長し寄り添える、美容の総合プラットフォームを目指していく。
 (AppBrewプロジェクトマネージャー 夏原優)

 (詳細は「日用品化粧品新聞」2月27日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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