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【カメヤマ】「カメヤマローソクタウン」地元・亀山市にオープン

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【カメヤマ】「カメヤマローソクタウン」地元・亀山市にオープン
ストア、ミュージアムなどテーマパークの魅力追求

 三重県亀山市に生産工場を構えるカメヤマ。専門メーカーとしての知見や想いを形にした、ローソクの総合エンターテイメント施設「カメヤマローソクタウン」が5月15日、現地でグランドオープンした。その名の通り「見て!学んで!作って!買える!」が叶う、ローソクのテーマパーク的存在が誕生したことで、観光客の誘致、また経済効果など、地域内外の期待も大きく高まりそうだ。

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 JR関西本線・亀山駅から、あるいは東名阪自動車道・亀山インターから車で10数分ほど走ると、住宅が多めな街の風景から一転し、白いホール型の建物が見えてくる。上部には赤い「カメヤマ」のロゴマークが見える。国内最大級のキャンドルショップとなった「ローソクタウンストア」がそれだ。台形型の入口をくぐると、数々の商品群を取りそろえた売り場が広がる。扱っているのは、定番のローソクやキャンドルを始め、復刻デザインを施した前掛けやTシャツなどオリジナルグッズ、異業種や外部のブランドとコラボレーションして開発したキャンドルなどの他、灯りに関連した各種商品が所狭しと並ぶ。

 有名な商業施設を多数手がけたというデザイナーが担当した、組み合わせた曲線で美しさを表現し、オフホワイト1色で統一した店内は、カテゴリーごとに売り場の床に段差を設け、また77本のキャンドルオブジェ照明による柔らかなライティングで浮遊感を生み出すなど、非日常の世界観を体感できる。3月にプレオープンしていることもあり、すでに一般客が訪れていたが、老若男女が品定めに夢中になっている光景が店内のあちらこちらで見られた。

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 店内の奥側に併設した、世界でも珍しい施設が「灯(あかり)ミュージアム」。ミュージアムでありながら、あえて薄暗くした室内に、大小様々なキャンドルを灯し、その美しさと癒やしの空間が体感できるのがポイントだ。ところどころにベンチが置かれて心地良い音楽が流れ、キャンドルによるマイナスイオン効果と「1/fゆらぎ」を感じるのに最適な場所とも言える。

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 ローソクタウンにはもう一つの入口を設け、工場見学者のためのエントランスとした。その受付も兼ねる「キャンドルワークショップ」では、キャンドルの手づくり教室を開催するのに加え、各種資格の取得も可能だという。キャンドルづくりの材料も販売する。

 クローバーなどが咲くガーデンの中を通った先にあるのが、見学ができる工場。ここでは、アルミカップに入った「Tライトキャンドル」、伝統的で種類も豊富な「神仏用ローソク」、ケーキなどに用いる「バースデーキャンドル」の製造工程を、原材料の加工から製品の箱詰めまで、ほぼ一貫して学ぶことができる。

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 オープニングセレモニー当日は、亀山市の櫻井義之市長を始め、市議会、商工会議所、鉄道など地元関係者、また取引先多数が訪れ、グランドオープンを祝った。冒頭、キャンドルハウス事業部を担当する金指琢也執行役員があいさつに立ち、合わせて自身が代表理事の日本キャンドル協会の概要などを紹介した上で「一人でも多くの方々にキャンドルの良さを知っていただき、このローソクタウンをプラットフォームとして活用し地域に貢献していくと共に、人が集い癒やされる場所として、亀山を照らす灯りになればと思う」と語った。

 セレモニーの最後には、谷川花子会長兼CEOが来賓と共にテープカットを行い、施設が地域の発展に寄与することを願った。


(詳細は「日用品化粧品新聞」5月27日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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