【特集・リビングワンダーランド2024】くらしのパフォーマンス上げる「ザッカの”パ”」提案
9月18、19日の2日間、東京国際フォーラムで開催される家庭用品・雑貨の総合展示会「Living Wonderland 2024」。社会的なトレンドを踏まえ、雑貨が与える優れた効果と、これによる豊かな生活の実現に向けて、様々な商品を提案する。担当理事として開催への指揮を振るう全家協・手塚圭一郎副理事長(手塚商事)に、展示会のポイントや狙い、見どころなどを聞いた。
――まず、今回の開催概要やコンセプトなどをお聞きします。
「リビングワンダーランドは全国家庭用品卸商業協同組合(全家協)が主催する家庭用品・雑貨の総合展示会です。今年で18回目を迎え、新規12社を含む102社のメーカー様の出展を予定しています。今回は、昨今の急速なDX化・生成AIの普及、住宅面積の縮小化、いまだに続く商品・サービスの値上げなどの影響による業務や時間、場所など、あらゆるものに対する効率化への意識向上というトレンドを踏まえ『くらしのパフォーマンスを上げるザッカのパ ~スぺパ・タイパ・コスパの雑貨たち~』というテーマを設定しました。雑貨が生み出す『空間対効果』『時間対効果』『費用対効果』の豊かな暮らしを、対象商品を通じて紹介します」
――昨年までと異なる点、あるいは課題の解消を図るなど積極的に変化させた点などはありますか。
「こちらが設置するテーマコーナーの企画に合わせ、出展メーカー様にも自社商品の中で『スペパ』『タイパ』『コスパ』に該当するものにシールを貼ってアピールしてもらい、全家協と出展メーカー様との一体感を演出します」
――出展メーカーにお願いしたい、出展時の姿勢や取り組みなどはありますか。
「新しい売り方、集客施策、販促を実施している全国の販売店様からの情報や成功事例などを積極的に収集し、新たな商品開発やプロモーション、また販売機会の創出につなげていただきたいと考えています」
――出展することによるメリットも理解してもらいたいところかと思われます。このあたりはどうでしょう。
「リビングワンダーランドは、全家協組合員がネットワークを生かして、全国から販売店様にご来場いただき直接商談ができる展示会です。来場される販売店様は、取引口座のある全家協組合員を通じて即商売につながるお客様ですので、売り上げに直結する商談の機会として活用していただきたいと思います」
――来場者にアピールしたいポイントは。
「家庭用品メーカーが出展する業界最大規模の展示会ですので、来場者の皆様にとっては、多くの商品発掘や情報を入手できる場でもあります。また、お取引のある組合員企業を通じて、すぐにお取引可能であるため、新規口座開設の手間もありません。即戦力の効果に着目いただきたいですね」
――来場者の拡大に向けた取り組みは進めていますか。
「新規出展メーカー様の開拓と既存メーカー様への展示会出展の促進を図り、多くのメーカー様との商談機会の創出に努めています。また、開催日程も来場者の皆様の負担軽減を考え、ギフトショーなど首都圏で開催されるイベントに合わせるように調整しました」
「来場者の声やアンケート結果をフィードバックし、毎年アップデートした内容になるよう改善しています」
――これまでの出展メーカー、来場者からも高い評価を得ているようですが。
「出展メーカー様には、近年、支店の統廃合により営業拠点が減ったり、旅費交通費などの経費削減によりなかなか商談に行けなかったりという悩みもあり、全国の販売店様と直接商談ができる貴重な展示会と評価されています。来場者は招待制としており、全家協の組合員各社が招待した販売店様と一緒に会場内を回ることで、個々の販売店様に適した商品やメーカーの紹介、提案が効率良くできます。また、商談後に新規口座開設の可否について検討する必要がなく、導入したい場合にすぐに取引ができることも高い評価をいただいています」
――家庭用品、雑貨市場活性化への考えを聞かせてください。
「全家協の組合員のお得意先も、市場の変化に伴い、金物・荒物店から量販店、チェーンストア、そしてECへと幅広く変化しています。時代の変化に合わせたお得意先とメーカー様のマッチングによる新たな商品開発やプロモーションへの取り組みが生まれる場として、リビングワンダーランドを通じたユーザーとメーカー様の橋渡しを実現することで、家庭用品市場の活性化に一役を担いたいと考えています」
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月9日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)