【「@cosme TOKYO」刷新】ミニコスメやフレグランスなど、新提案続々

アイスタイルの連結子会社・アイスタイルリテールは3月5日、東京都渋谷区のフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」をリニューアルオープンした。これに先立ち4日、同所で内覧会を実施した。
リニューアルに当たっては1階に「ミニコスメコーナー」を設置し、約50ブランド・100SKUを販売。ユーザーの「大きいサイズを購入して失敗したくない」「デパコスを気軽に試す場がない」、メーカーの「サンプルの1、2回の使用では効果実感してもらいにくい」というニーズに対応し、少量サイズのアイテムを展開してユーザーとブランドの出会いのきっかけにつなげる。商品を体験しやすい場をつくりたいというコンセプトに共感し、新たにミニ容器品を製作したブランドもあり、プチプラ、デパコス、韓国コスメとバラエティー豊かなブランド及びここでしか手に入らない@cosme限定品を含む多彩なアイテムが顔をそろえた。使うきっかけを創出するというアプローチを進める上で、単純にサンプルを配布するのではメーカーのコスト増になってしまう反面、ミニサイズ品を販売すれば多少なりとも売り上げ増につながるという狙いも盛り込んでいる。
また2階には、カテゴリーへの注目度上昇、市場の大幅拡大が見られるシートマスクを壁一面に集積した「シートマスクウォール」を設置。108SKUにも上る豊富な商品を自由に比較でき、気になる一品を手に取りやすい環境を整えた。サプリメントなどを成分、機能別に並べて手に取るきっかけを演出する「インナービューティーコーナー」も注目されそうだ。
なお階段を上がってすぐの場所にあったポップアップコーナーは壁面に移動しつつ、スペースを倍ほどに拡大。店内全体の視認性向上、また接客のしやすさを考慮したもので、従来の場所には“次に来るコスメ”を先取りして提案する「ネクストトレンドコーナー」や、シーズンごとに自社で発信している「トレンド予測」に関連した商品などをアピールする。
また、これまで売り場として使用していなかった3階にはフレグランスゾーンを新設。百貨店で扱うラグジュアリー系、国内外のニッチ系、ドラッグストアなどで展開し気軽に試せるバラエティー系など、約70ブランド400SKUを幅広く品ぞろえした。好みの香りに出会える新しい購買体験を提供するため、デジタルとリアルを融合した仕掛けも用意。香りのイメージを24種類の色と言葉で表現した「香りのINDEX」を独自に作成し、AI技術で香りの特徴を可視化することで、自身の好みとマッチする香りを診断し、商品選びをサポートする。香水初心者も楽しく、自分に合った香りを選べる場として、伸長著しいフレグランス市場の更なる盛り上がりに貢献したい考え。
店内は回遊しやすさを意識したレイアウトを実現。通路幅を広げたり什器台の高さを調整したりして商品が見やすいよう配慮した。また、水台の数を増やして広々使えるように「テスターバー」を刷新。テスターなどを試しやすくし、居心地よく滞在できる空間を醸成している。
アイスタイルリテール店舗カンパニーの北尾悠樹カンパニー長は「@cosme TOKYOは旗艦店として、ユーザーから楽しみながら自分に合ったコスメを探せる『ビューティーのテーマパーク』と評価されている。オープン5周年を迎え、更に進化を目指しており、リニューアルのテーマは『もっとビューティーとの出会いを』。新しいブランドを導入したり、フレグランスコーナーを設置したりと、より新たな出会いを演出できる場とした。また、その出会いを誘発するコンテンツもアップデートしており、新しいカテゴリーの確立につながればという思いもあるミニコスメコーナー、トレンドに対応するシートマスクウォール、フレグランス選びにつながる香り診断などを展開していく」と意気込みを示している。
(詳細は「日用品化粧品新聞」3月10日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)