【user's VOICE】保湿ティシュ

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
花粉が猛威を振るう中、くしゃみや鼻水といった症状に悩む人が増加している。POB会員を対象に「花粉症に関する調査(3010人対象)」を実施した結果、「花粉症である(医師の診断あり)」と回答した人は26・8%、「花粉症の自覚はある(診断なし)」は23・8%となり、合わせて50・6%が花粉症の自覚があると回答した。
症状がある会員のうち「花粉症の時期だけ保湿ティシュを使用(30代女性)」と回答した人は22・6%。それに加え「普段から保湿ティシュを使用(40代男性)」と回答した人と合わせると28・8%、約3割が花粉症シーズンに保湿ティシュを利用していることが明らかになった。
そこで今回はレシートデータから「保湿ティシュ」について分析していきたい(レシート分析期間=2024年1月~12月、レシート枚数8246万8904枚)。
図表は、会員の投稿レシート情報から24年の「保湿ティシュ」と「ティシュ全体」のレシート1000枚あたりの出現傾向を分析したものだ。年間の平均出現数は、保湿ティシュが〈0・35〉、ティシュ全体が〈5・95〉だった。24年3月を見ると、年間平均と比較して、ティシュ全体は139・1%に対し、保湿ティシュは222・5%と、特に大きく伸長している。どちらも出現数のピークを迎えて花粉症シーズンに需要が高まることを示唆している。また、保湿ティシュは12~3月に年間平均を115%以上超えており、風邪や花粉症の影響で季節的な購入傾向が特に強いと言えるだろう。
(mitoriz RDM本部)
(詳細は「日用品化粧品新聞」3月10日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)