【アイスタイル「@cosmeベストコスメアワード2025」】上半期解説&下半期トレンド予測実施

本紙既報の通り、アイスタイルは6月11日、「@cosmeベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメ」を発表した。これに伴い同日、東京都港区のザ ストリングス表参道で「ベスコスワンポイント解説」を実施。@cosmeリサーチプランナーの原田彩子氏、西原羽衣子氏がトレンドや受賞品を分析、解説した。
総合大賞に輝いたのは「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメント FOR DAILY DAMAGE(以下、「THE ANSWER」)」。@cosmeベストコスメアワード史上、初めてシャンプー・トリートメントアイテムが総合大賞を受賞した。直近5年間では、スキンケアとメイクアップが交互に受賞しており、今回はヘアケアアイテムが存在感を示した。
ベストシャンプー・トリートメント部門を見ると、1位の「THE ANSWER」が約1600円、2位の「meltスムースシャンプー/トリートメント」も約1600円、3位の「CONCREDハイモイスチャーメンテナンスシャンプー/トリートメント」は約1800円と、いずれも高価格帯となっており「ヘアケア商品は、軒並み高価格帯が支持されるという現象が起こった」(西原氏)と解説。また、約7000人のアットコスメプロデュースメンバーによるアンケート(以下、「アンケート」)では、ヘアケアにかける金額を「増やしたいと思う(16・2%)」「やや増やしたいと思う(37・1%)」と5割以上が増加の意思を見せており「ヘアケアの高価格帯化は2015年ぐらいから徐々に進んできており、コロナで更に加速した。今後もしばらく続くと考えられる」(原田氏)と分析する。
この高価格帯の傾向はヘアケアだけでなく、商品全体にも同様に見られた。受賞商品の平均単価は過去6年の平均と比較して約1・7倍の6050円となり、昨年のスキンケアにおける中価格帯やメイクアップアイテムにおけるプチプラ支持の傾向とは異なる「高価格帯シフト」ともいえる動きが見られたという。その理由として、「価格が高いことに対して一定の安心感を求めているのではないか」(原田氏)と物価高でありながらも高価格帯が支持されたと解説。アンケートの「お金をかけたい・かけても良いと思う化粧品は」という問いに対しては「研究開発・技術力の高さに裏付けされたもの(67%)」「長年にわたり研究されているもの(60%)」との回答結果があり「総合大賞の『THE ANSWER』は『花王100年の研究開発から導き出した答え』というコンセプトを全面に押し出しており、まさに今の生活者の気持ちを反映していると言える」(原田氏)とした。実際に、総合ベスト10では2位「コスメデコルテ ルージュデコルテクリームグロウ」、4位「SK―Ⅱ ジェノプティクスインフィニットオーラエッセンス」、9位「HAKU メラノフォーカスⅣ」など「受賞商品を見てみると総合上位はいずれも研究力をアピールしている」(西原氏)と分析する。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月23日号/または日本経済新聞社「日経テレコン下半期