台所用・住居用洗剤の市場動向を分析

需要拡大の恩恵があったものの、現在は比較的安定した推移に
「巣ごもり需要」という言葉に表されるように、家事に伴う用品・用具の販売が好調だ。一方、家庭内での使用率が高い台所用・住宅用洗剤は、一部で需要拡大の恩恵があったものの、現在は比較的安定した推移に戻りつつある。今後に向けた各社の動きと市場の先行きを占ってみる。
付加価値を求めるニーズも増大し、2020年は全般的に好調な実績
◆市場動向と暮らし
昨年から今年にかけての市場の動きを振り返ってみる。周知の通りコロナ禍の影響で外出自粛、在宅機会の増加から、調理、掃除、洗濯、その他の家事の頻度が高まると共に、使用量が増加、これらに伴い使用する洗浄剤に除菌・ウイルス除去、消臭など付加価値を求めるニーズも増大し、2020年は全般的に好調な実績を残した。特に住居用洗剤は、経産省の販売統計によると前年比で金額8%増、数量7%増だった。台所用洗剤は、詰替比率が高まりを見せ、更に詰替用製品の大容量化が進んでいることもあり、金額で1%増ながら、数量で7%増。(詳細は「日用品化粧品新聞」8月23日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)