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アイスタイル2023年6月期決算、化粧品需要回復が追い風で24・7増収、利益も黒字化

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アイスタイル2023年6月期決算、化粧品需要回復が追い風で24・7増収、利益も黒字化

 「On Platform事業」の売上高は8・4%増の79億3500万円

 アイスタイルの2023年6月期決算は、人流や化粧品需要の回復が著しく、インバウンド需要も寄与したことで、店舗事業が好調に推移し業績をリード、売上高は前年同期比24・7%増の428億9000万円だった。発表に伴い8月15日、オンラインで決算説明会を開催。吉松徹郎会長兼CEO、遠藤宗社長兼COOが概要を説明した

 事業別では、BtoB向けなどアットコスメを基盤とした各種サービスが属する「On Platform事業」の売上高は8・4%増の79億3500万円。店舗など好調な小売り事業との連携を進めたことで販売促進サービスを含むブランドキャンペーンが伸長したこともあり、利益面でも大きくプラスとなった。
 化粧品ECサイト・アットコスメショッピングや化粧品専門店アットコスメストアなど国内小売りサービスから成る「Beauty Service事業」の売上高は33・4%増の292億2200万円。店舗は46%増、ECは16%増と共に2桁成長を記録した。特に大型旗艦店と位置付ける東京・原宿のアットコスメトーキョーは大きな売り上げを記録するだけでなく、イベント開催、インフルエンサーとのコンテンツ企画の実施など、情報発信基地として様々な相乗効果をもたらしていると分析する。営業利益も313・8%増と大幅に前年を上回った。
 海外展開による「Global事業」の売上高は3・5%増の43億9500万円。香港店舗が回復して増収となり、営業利益は継続的なコストコントロールによって赤字幅を縮小して着地した。

 社内に専門チームを立ち上げ、新たなB to Cビジネスの開拓も

 発表会で吉松会長は、成長基盤の構築を図ってきたコロナ禍を振り返り「筋肉質な体制」「小売り(EC・店舗)が更に成長」「市場におけるポジションの強化」「中長期成長の土台づくり(業務提携)」「エンゲージメント向上↓人や組織が成長」の5点を成果として強調。販管費を最適化し収益性改善を進められたこと、アマゾンや三井物産と提携して新たな事業に取り組んでいることなどに触れた。また、アットコスメという基盤を強みに、市場へ新たな価値を提供し、ブランドとユーザーとの新しい出会いの創出、化粧品専門店の流通拡大などを進めて自社の市場での存在感を更に増すことへの意欲も披露。社内に専門チームを立ち上げ、アットコスメというブランドを基にした新たなBtoCビジネスの開拓を進めたい旨も表明した。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月28日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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