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コーセー2023年1~6月期決算、ハイプレステージブランド好調で10・5%増収

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コーセー2023年1~6月期決算、ハイプレステージブランド好調で10・5%増収

 欧米を中心に展開する「タルト」が実績をリード

 コーセーの2023年1~6月期決算は、日本の百貨店、専門店チャネルにおけるハイプレステージブランドや欧米を中心に展開する「タルト」が実績をリードし、売上高は前年同期比10・5%増の1442億9500万円で、為替の影響を除いた実質では7・1%増だった。営業利益は原価率低減で44・5%増となったが、為替差益の減少で、経常利益、四半期純利益はマイナスだった。発表に伴い8月9日、東京都中央区の日本橋本社で説明会を開催。小林一俊社長が現況や今後の取り組みを解説した。

 セグメント別の売上高は、化粧品事業が10・8%増。「コスメデコルテ」は韓国で苦戦したものの日本で引き続き好調に推移した。メイクアップブランドの「ジルスチュアート」「アディクション」も伸長。「タルト」は主力商品と共に新商品が増収に寄与した。プレステージブランドの主力である「雪肌精」「ONE BY KOSE」も継続して回復基調にある。コスメタリー事業は8・6%増で「ヴィセ」やコーセーコスメポートの「クリアターン」などが業績をリードした。

 地域別では、日本が15・5%増。アジアは11・5%減

 地域別では、各チャネルで順調な推移を見せる日本が15・5%増。アジアは11・5%減。中国では期初からの需要回復の遅れが影響したものの、オフラインでは百貨店を中心に回復傾向にある。北米は「タルト」の店舗数の拡大及び円安進行の影響もあって31・2%増。海外売り上げ比率は39・3%と2・7ポイントダウンした。
 説明会で小林社長は「コスメデコルテ」を始めとした重点グローバルブランドへの戦略的投資の強化、「雪肌精」「カルテHD」「セラミエイド」といったコーセーグループの合同プロモーションによる敏感肌カテゴリーの更なる育成、マスクの付け外しに対する耐用性を強化したアイテムなど独自性のある商品の積極的開発、といった取り組みについて具体例を挙げて紹介。「コロナ禍で厳しい状況だったが、攻めの姿勢で良い面が出てきている。下期はこの流れを継続していきたい」と力を込めた。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月28日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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