【ツルハHD・ウエルシアHD】経営統合へ協議

イオンとツルハホールディングス(以下ツルハHD)、ウエルシアホールディングス(以下ウエルシアHD)の3社は2月28日、経営統合の協議を開始することに合意、それに向け資本業務提携を締結した。ドラッグストア業界の売上高1位と2位の経営統合が実現すれば、3位以下を大きく引き離す、2兆円超、5000店超の巨大企業が誕生する。同日、札幌市厚別区のホテルエミシア札幌で、また、サテライト会場として東京都中央区のTKPガーデンシティPREMIUM京橋並びにオンラインで記者会見を開催。イオンの吉田昭夫社長、ツルハHDの鶴羽順社長、ウエルシアHDの松本忠久社長らが、提携の経緯や今後の方向性などを説明した。
イオンは、ツルハHDの13%超、ウエルシアHDの50%超の株を有しており、ツルハHDはウエルシアHDの1・6%の株を有するなどの資本関係にある。今後イオンは、ツルハの株を投資ファンドから追加取得し、持分法適用会社とする。ツルハHDはウエルシアHDを完全子会社化し、株式交換による経営統合を行う。統合後、ツルハHDはイオンの連結子会社となり、イオングループのヘルス&ウエルネス事業を担う中核子会社とする。
医療格差や地域間格差の拡大が社会問題となる中、ドラッグストア業界では出店余地の減少や薬価の引き下げ、価格競争の激化など環境は厳しさを増しており、そんな中、誰もが健康へのサービスを等しく受けられる社会を構築するため、経営統合の協議を決めたという。更に、アジアナンバーワンのグローバル企業への成長を目指し、雇用の創出、従業員の成長も図るという。