【ライオン】「チューズワンプロジェクト」開始

ライオンは「アースデイ(地球の日)」の4月22日、洗濯におけるエコ活動として「すすぎ1回」と「衣類のロングライフ化」を啓発する「Choose one Project(チューズワンプロジェクト)」を開始した。専用ウェブサイトを立ち上げ、業界内外の企業や団体との連携も視野に、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えだ。これに先立ち4月18日、東京都台東区の本社でメディア向け発表会と異業種企業を交えたパネルディスカッションを行い、プロジェクトのスタートを飾った。
プロジェクトのテーマは「服に、地球に、ちょっといいセンタクを。」。「NANOX one」などライオンが手掛ける衣料用洗剤の全てで可能なすすぎ1回での洗濯を提案し、家庭でのCO2排出量削減に貢献していこうというもの。すすぎ回数を減らし衣類へのダメージも少なくなることで、衣類のロングライフ化も可能にする。
冒頭、ヘルス&ホームケア事業本部ホームケア事業部の金子智之トップ・アクロングループブランドマネジャーがプロジェクトの背景や概要を説明。「洗濯の実態を調査したところ、すすぎは毎回2回という人が6割近くを占め、1回という人は3割程度にとどまる。洗濯機のすすぎ設定を1回に切り替えるだけでエコにつながる。指1本による(洗濯機の設定を変えることで)毎日の習慣の積み重ねが大きな結果につながることを伝えていきたい」という。1世帯がすすぎを2回から1回にした場合、洗濯1回当たりの節水量は36ℓ、1000万世帯では年間1314億ℓの節水効果がある。また、家事の中でも洗濯によるCO2排出量が最も多く、風呂掃除と比べ約3倍に上る。「すすぎは1回の方が良いという認識を広げ、実践率6割を目指したい」考えだ。
今後は、5月1日から毎月1日を「oneの日」としてキャンペーンを実施。公式Xなどで各種情報を発信していく他、活動に賛同する企業とタイアップ企画も予定する。(詳細は「日用品化粧品新聞」5月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)