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【殺虫剤・虫ケア】温暖化で年間商材化に高まる期待

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【殺虫剤・虫ケア】温暖化で年間商材化に高まる期待
ダニ用市場の伸長 引き続き顕著に

 今年も気温が高まり、殺虫剤・虫ケア商戦が本格的に動き始めた。春先はやや気温が低く、前年割れのスタートとなったが、それも気温の上昇により、5月には前年並み、あるいは上回ることが予想される。昨年は価格改定の影響に加え、残暑が記録的に長く、秋口まで需要があったことから、前年比で金額7%増という数字を残した。今年はどういった動きを見せるのか。

 昨年の市場は、春先は気温が高く、好調なスタートを切ったものの、4月、5月は天候不順で苦戦。7月に入り回復傾向となり、以降、12月まで前年を上回って推移した。温暖化が確実に進む昨今、殺虫剤・虫ケアの「年間商材」としての位置付けが強まり、更に定着していくことが想定される。

 今年は、4月20日までは金額ベースで前年をやや下回るが、4月1日以降、プラスの週が続いており、4月下旬からの気温の上昇が目立つこと、また、昨年は4月、5月が苦戦したことなどから、累計でプラスになるのは時間の問題と見る関係者は多い。

 今年も期待値高いダニ用市場

 害虫別では、昨年も前年比19・3%増だったダニ用は、今年も20%台の増加率で推移するなど好調をキープ。ダニ用は、他の害虫に比べ、気温や天候に左右されにくく、また、目に見えないことから、常にケアしたいという消費者需要を、一年を通して獲得できる優良市場と言える。今シーズンも、アース製薬「ゼロノナイトダニ用1プッシュ式スプレー」、大日本除虫菊「ダニムエンダー」、フマキラー「ダニゼロバリアワンプッシュ」などの付加価値品による店頭の活性化が期待され、また、ダニ用殺虫剤カテゴリーで5年連続売り上げナンバーワンの「さよならダニー」の進化版「さよならダニーDX」が発売されるなど、ますます拡大することが業界内でも確実視されている。

(詳細は「日用品化粧品新聞」5月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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