【フマキラー24年3月期決算】9・7%増収、過去最高更新
東南アジア、円安効果で伸長フマキラーの2024年3月期決算は、売り上げがほぼ前年並みだった国内で円安による仕入れコストのアップが続いたものの、東南アジアでは現地通貨ベースで堅調に推移しつつ円安の影響が加わって大きく数字が伸びたことから、売上高は過去最高となる前年同期比9・7%増の676億7200万円で、各段階利益も伸長した。決算発表に当たり、6月13日にオンラインで説明会を実施した。
カテゴリー別では、主力の殺虫剤部門の売上高は12・1%増。国内においては、24年3月の気温が前年より低温に推移したことで市場が縮小した影響はあったものの、上期から第3四半期にかけては外出機会の増加に伴う市場拡大と、残暑が長引き販売期間が伸びたことによる返品減により、5・0%増だった。海外では、主力のインドネシア、事業活動が本格化したイタリアが現地通貨ベースで前期を上回り、円安の影響もあったことから15・1%増と成長した。
家庭用品部門の売上高は10・7%減。主力のアルコール除菌剤の売り上げが前期を下回ったことが響いた。園芸用品部門の売上高は1・0%増。園芸用ハンドスプレー、園芸用不快害虫商品が減少したが、主力の除草剤が伸長して前年を上回った。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)