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【アイスタイル、24年6月期決算】国内事業伸長し30・8%増収

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【アイスタイル、24年6月期決算】国内事業伸長し30・8%増収
修正後、予想上回り着地

 アイスタイルの2024年6月期決算は、リテールやマーケティング支援などの国内事業がリードして業績が伸長し、売上高は前年同期比30・8%増の560億8500万円だった。人件費増などにもかかわらず大きく増益となり、売上高、各段階利益とも修正後予想を上回って着地した。発表に伴い8月16日、東京都中央区の兜町平和ビルで決算説明会を実施。吉松徹郎会長兼CEO、遠藤宗社長兼COOが概要を説明した。

 事業別では、@cosmeを基盤とした化粧品ブランド向け広告ソリューションが属する「マーケティング支援事業」の売上高は11・9%増の83億4400万円。店頭におけるポップアップイベントなどの販促施策への需要増加、それに連動したオンラインでの広告・ソリューションサービスの受注増加で大きく伸長した。一過性のソフトウエア償却費用の計上、人材関連費用などの増加はあったものの、増収によって当該費用を吸収し、営業利益も大幅にプラスとなった。

 化粧品ECサイト・@cosme SHOPPINGや化粧品専門店・@cosme STOREなど国内小売りサービスから成る「リテール事業」の売上高は44・2%増の421億4500万円。各スペシャルイベントが過去最高の流通総額を達成したこと、各ブランドにおけるイベントの先行予約品・限定品の販売など自社のECでしか提供できない価値の訴求を進めたことなどから、ECは31・8%増収となった。店舗は51・6%増収、昨年9月にオープンした大型旗艦店@cosme OSAKA、M&Aを行ったCosmeticsシドニー7店舗の寄与に加え、既存店舗も25・8%増の伸長を見せて業績に貢献した。営業利益も88・7%の増益だった。

 海外展開による「グローバル事業」の売上高は10・5%減の39億3500万円。香港店舗などは健闘したものの、中国越境ECや韓国事業の不調が響いた。営業利益はこれらに加え、中国越境ECでの在庫評価損もあって赤字となった。

(詳細は「日用品化粧品新聞」9月2日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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