「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】
（アイスタイル 商品データ統括部）
消費者の商品選択変化
夏になると必需品となる日焼け止めだが、今年の夏話題になったアイテムの一つが2024年にビオレから発売された「ビオレＵＶ アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム」だ。特徴としては、酸化亜鉛、紫外線吸収剤、アルコール、パラベン、着色料がフリーであり、ニキビになりにくい処方、せっけんで落とせるなど、肌のことを考えたこだわりが詰まっている点である。さらにＳＰＦ50・ＰＡ+++と強力な紫外線をカットしつつも、夕方まで肌の水分を逃さない処方になっている。クチコミには、肌が弱い方が多く「この日焼け止めは痒くならなかった！」「キシキシした感じがない！」という意見や、刺激性を有する成分がフリーの処方に惹かれて購入したという声が多く見受けられた。このように、成分を見て自分の肌に合う商品を選択している生活者が増えてきている。例えば、本商品でもフリーの処方になっている「酸化亜鉛」というワードのクチコミへの出現数は、20年と24年の7月を比較すると8倍になっており、生活者も成分を認識した上で購入していることが分かる。このように、生活者の化粧品へのリテラシーが高まっているため、商品の打ち出し方もそれに合わせて進化していくだろう。
※同品は一部ドラッグストアチェーンにて限定発売
（アイスタイル商品データ統括部）
（詳細は「日用品化粧品新聞」９月2日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
