【資生堂】「Shiseido Beauty Park」開設

資生堂は、美容医療に迫る高い効果と安全性を両立し、日常的に使用できる独自構造の次世代マイクロニードルを開発した。
「注入」と「押圧」の二つの機能を備えた新しいアプローチで、皮膚を傷つけずに皮膚浅層(角層を含む表皮)に有効成分を注入すると同時に、真皮以下の皮膚深部に押圧刺激を与えることができ、免疫・血管・コラーゲンなどの細胞外マトリクスに関連する遺伝子群の発現状態を変化させる。これにより、表皮・真皮・血管を包括的に活性化し、たるみ・バリア機能・シワといった複合的な肌悩みを改善することが明らかになった。本技術により、理想の素肌美を日常生活の延長線上で、簡単・安全に手に入れることができるようになるという。
理想の肌を実現する手段として近年では美容医療が一般的になり、化粧品にも高い効果を期待する声が高まっている。美容医療施術で人気を博しているマイクロニードルは、肌に微細な傷をつけ、薬剤の浸透を高めるとともに「創傷治癒」の反応を惹起し、皮膚深部の構造を再構築して高い効果をもたらすとされている。一方で、治療による出血などを伴う侵襲的な側面もあることから、施術を受ける際の負担、不安感が課題となっていた。そこで、高い効果と非侵襲性という背反事象を、従来の「刺す」機能だけでなく、「押す」という新たな機能を加えることで同時に叶える着想に至った。更に「搭載できる薬剤の種類や量が限定される」「針素材の安全性」「針が折れ曲がるリスク」といった課題を解決する独自の注入機構を創案し、「注入」と「押圧」による新しいケア方法で研究を開始した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」1月27号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)