【アイスタイル】「@cosme NAGOYA」オープン、約500ブランドを展開

東海地方最大の“コスメのテーマパーク”が誕生 ―――。
アイスタイルの連結子会社・アイスタイルリテールは6月19日、名古屋市中村区に新たなフラッグシップショップ「@cosme NAGOYA」をオープンした。これに先立ち18日、同所で内覧会を実施した。
~東海地方最大~
JR名古屋駅に直結した名古屋タカシマヤゲートタワーモール内に開設した@cosme NAGOYAは、東京、大阪に続く3番目の旗艦店。売り場面積は約245坪・810㎡で、コスメセレクトショップへの導入が国内初となるハイブランドコスメ「グッチビューティ」を始めとした約500ブランドを取り扱い、中部地域最大規模を誇る。入り口正面には、トンネル型のコスメ棚「ベストコスメアワードストリート」を設置。@cosmeならではの世界観を醸成し、約150の“ベスコス”受賞品を体感できるスペースは、通り抜けられる通路としての役割も果たし、店内の回遊性向上にも寄与する。
同店限定の仕掛けとしては、コスメのサンプルをプレゼントする「ガチャウォール(カプセルコスメ)」を用意した。15台並んだ“ガチャ台”に@cosmeアプリをかざすと、@cosmeポイントと引き換えに選んだサンプルが出てくるというもので、店舗カンパニー副カンパニー長を務める石井亮執行役員は「ポイントを消費するということで、しっかり吟味して選んでほしいというブランドの意向も叶えられ、アプリを通じてユーザーとブランドの橋渡しもできる」と狙いを説明する。
また、成分でヘアケアアイテムを選ぶ傾向が強まっていることに対応して「頭皮&髪質診断ツール」を設置。個々人の髪の水分量、細さなどに合わせて4タイプに分類し、ヘアケアアイテムのプライスカードもタイプ別に色分けして、それぞれに合わせたものを選びやすくしている。
「LIP BAR」も新たな試みの一つ。「同じブランドの商品を試すだけでなく、異なるブランドのカラーも比較したいというニーズに対応した」(石井執行役員)というように様々なブランド横断でリップアイテムのテスターを陳列したもので、付近にはクレンジングのテスターや水台スペースを配置して、利便性向上を図っている。
なお、東海地方で生産・展開する「ご当地ブランド・コスメ」を並べたコーナーも見どころの一つだ。
@cosme TOKYOで今年3月のリニューアルと同時に導入し、初月売り上げが計画比4倍となるなど好評なミニサイズコスメ専用コーナーも設けた。高額の商品などを試したい、旅行・外出用に便利といったニーズに対応する幅広いアイテムが取りそろう。
その他、30にも上るカテゴリーの売れ筋が一目で分かる「セールスランキングコーナー」、希少性や話題性にこだわり、これから流行しそうな気鋭のブランドや新たに誕生するニューフェイスブランドを発見できる「NEXT TRENDゾーン」、壁面にカテゴリー人気の高まるシートマスクアイテムを多数陳列して存在感を高める「シートマスクウォール」など、他店舗で引き合いの強いコンテンツも展開し、ユーザーと“運命コスメ”との出会いをサポート。既存のフラッグシップショップの魅力を詰め込みつつ、更にアップデートを図ったハイブリッドな店舗を目指す構え。
ポップアップスペースも設け、週替わりで多彩なブランドを発信していく。グランドオープン時は人気の韓国コスメを擁するアモーレパシフィックジャパンが「イニスフリー」「ラネージュ」「ヘラ」を紹介している。
内覧会に出席したアイスタイルの遠藤宗社長は、同店の初年度売り上げ目標として30億円という数字を紹介しつつ「@cosme TOKYO、@cosme OSAKAとオープンし、名古屋もチャレンジしてみないかとお声がけいただいたことから実現した。大きな成果が得られるのではないかとワクワクしている。今まで各店舗で取り組んできたものに、よりトライしてもらう場所にしたい」と意欲を示した。
また名古屋タカシマヤゲートタワーモールの担当者は「テーマパークのような空間、圧倒的な品ぞろえを名古屋のお客様にも体感してもらいたいと考えた。大きな目玉として、新しい層、特に若年層の集客に期待している。館内の回遊性を向上させ、隣接する百貨店の売り場などへの波及効果にもつなげたい」とし「相乗効果を発揮するために、成功に向けて全面的にバックアップしたい」と強調。@cosme NAGOYAで購入したレシートを館内のテナントで提示すると特典が得られる「レシートキャンペーン」や、タカシマヤハウスカードの所持者へのポイントアップキャンペーンなど、期間限定の施策も紹介した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月23日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)