花王「キュレル」新製品で拡大へ
花王は9月8日、乾燥性敏感肌対応ブランド「キュレル」から、高保湿が長時間続くボディケア品「キュレルモイスチャーバーム」（70ｇオープン価格／想定価格1800円前後）を発売する。これに先立ち8月28日午後1時から、東京都中央区のベルサール東京日本橋にマスコミ各社を招き、発表会を行った。花王グルーブの新事業戦略においてグローバルに展開していく11ブランド「Ｇ11」の一つに挙げられる「キュレル」について、更なる拡大を図る考えだ。
ブランド史上最高の保湿
発表会では冒頭、スキンケア研究所の海津一宏上席主任研究員が「重度乾燥性敏感肌への新アプローチ」と題してセミナーを行った。これによると、乾燥性敏感肌に対応する研究において、セラミドケア技術を最大限に発揮させる優れた保湿効果と持続性の両立を目指したという。ラメラ構造を形成したセラミド機能成分を含む水相を、油相で乳化した「ラメラinオイル」処方を新開発し、新製品に採用した。 続いてキュレル事業部の篠原正和ブランドマネジャーが、ブランド発売から今日までの経緯を含め「キュレルモイスチャーバーム」の商品特長などについて説明した。また、同事業部の久保久子氏が商品の使い方について、塗る部位別や人に塗る際の方法を解説した。 商品は、すぐに乾燥しがちな肌に十分な潤いを与え、時間が経過しても保湿感が続くボティクリーム。“ブランド史上最高の保湿”を標ぼう、塗布後もクリームの水分が蒸散しにくく、また、肌に密着してとどまり続け、セラミド機能成分が角層に浸透し、潤いが持続する。9月の日本発売に続き、10月からは香港にも導入する予定。
「キュレル」ブランドは1999年の発売以来、乾燥性敏感肌に対応する商品群を拡大し、2009年には海外展開も開始。現在、日本とアジア7エリアで販売している。敏感肌市場でのシェアも拡大を続け、18年上期の時点では市場の30％を占める。17年の売り上げは15年比で21％増。更に新製品や販売エリアの拡大で実績を伸ばしていきたい考えだ。
