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ライオン2021年1〜9月期決算 2・1%増収も減益

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ライオン2021年1〜9月期決算 2・1%増収も減益

 オーラルケア4・9%増、リビングケア5・4%増

 ライオンの2021年1〜9月期決算は、昨年の反動によるハンドソープなどの減収をハブラシ、柔軟仕上げ剤、解熱鎮痛薬などでカバー、市況回復が進む化学品分野と合わせて全体で増収を果たした。決算発表に伴い11月8日、オンラインで記者懇談会を実施した。
 冒頭、掬川正純社長は「国内市場環境は概ね想定通りで推移したが、原材料価格の上昇による影響が想定以上だった」とした上で、原材料の市況は当面この状況が続くとの認識を示した。
 国内トイレタリー市場の1〜9月の実績は、ハンドソープが前年を下回ったものの、他はほぼ前年並みとなり、かつ一昨年との比較では多くが伸長しているという。この中で同社の各事業は、ハンドソープを含むビューティケアが約24%減となったが、オーラルケア4・9%増、ファブリックケア2・0%増、リビングケア5・4%増、薬品3・6%増と堅調に推移した。ハブラシは単価上昇が続き、ハミガキは個数が増えて前年並みに回復。

 ハンドソープは大幅減も一昨年比では1・4倍に

 ハンドソープは大幅減だが19年比で1・4倍に拡大した。まとめ買い需要で洗濯用洗剤は5%増、柔軟仕上げ剤も3%増となった。大型化で単価が上昇した台所用洗剤は1%増、昨年の反動があった住居用洗剤は3%減ながら、ワクチンの副反応による需要が高まった解熱鎮痛薬は21%増だった。
 連結
 ▽売上高=2675億9200万円(前年同期比2・1%増)▽営業利益=254億7700万円(同33・4%減)▽税引前利益=276億8200万円(同30・3%減)▽四半期利益=203億600万円(同29・3%増)▽親会社の所有者に帰属する四半期利益=190億2900万円(同30・1%減)

(詳細は「日用品化粧品新聞」11月15日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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