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コーセーがヘアカラー褪色を抑制する製剤技術を開発

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コーセーがヘアカラー褪色を抑制する製剤技術を開発

 毛髪表面コートし、キューティクルを補修

 コーセーは、独自原料であるカチオン性アクリルシリコーン樹脂「ポリクオタニウム-104」をシャンプーに配合することで、髪表面のダメージを補修し、ヘアカラーの褪色を効果的に抑制する製剤技術を開発した。この研究成果は日本化粧品技術者会(SCCJ)第86回研究討論会で発表し、特許出願済みとしている。
 同技術は、シャンプーでの洗髪と同時に毛髪表面をコートし、キューティクルを補修することで褪色を抑制するもの。ヘアカラーに関する生活者の不満の一つとして、シャンプーで洗髪をする際に、汚れだけでなく色素まで洗い流してしまうことを要因とした「染めた髪色がすぐに褪色してしまい長持ちしないこと」があり、特にカラーリングを繰り返すなどで毛髪がダメージを受けキューティクルの隙間が開いていると、色素が流出しやすくより早く褪色してしまう傾向があることを踏まえて、課題解決を図ったもの。

 独自原料配合してカラーキープシャンプーに応用

 キー素材である「ポリクオタニウム-104」はプラスの電荷を帯びているため、マイナスの電荷を帯びている毛髪表面への付着性が高く、更にはゴムのような柔軟性があるため、キューティクルを被覆する補修力が高いことから選定。これまで同素材は独自原料としてヘアスタイリング剤などへ配合してきたが、上記の特長をカラーキープシャンプーに応用すべく製剤開発を行ったという。シャンプーに配合した開発品の毛髪表面の補修効果を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した結果、シャンプー前や従来品では“めくれ”が目立っていたキューティクルが、開発品では綺麗に整っており、優れた補修効果があることが確認された。(詳細は「日用品化粧品新聞」1月17日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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