殺虫剤・虫ケア用品 今年の各社製品に見る新需要

昨年の市場は前年比2・4%減の1256億円
殺虫剤・虫ケア用品大手3社の新製品が発表された。昨年の市場は、前年比2・4%減の1256億円。おうち時間の増加で需要が高まり、15・4%増と大きく伸長した前年の反動を受けてはいるが、前々年比では12・7%増と順調な動きを見せた。コロナによる影響が続く今年は、どういった製品で市場の更なる拡大を狙うのか。
〝予防〟の需要を深掘りするものやダニ用の付加価値品が目立つ
各社の新製品を見ると、高まる〝予防〟の需要を深掘りするものや、前年比27%増と市場の中でも最も勢いのあるダニ用の付加価値品が目立つ。
トップシェアのアース製薬は、プラグ式虫よけ「マモルーム」と、世界初の新規作用有効成分を用いた「イヤな虫ゼロデナイト」の2ブランドを新たに投入。どちらも予防を全面的に打ち出した製品だ。
「マモルーム」は「お部屋まるごと予防空間」とパッケージに記載したもので、ラインアップは蚊用とダニ用。特に、ダニ用は、ダニ商材ユーザーの多くが予防目的を強く持っていることなどから、予防との親和性の高さが期待される。「イヤな虫ゼロデナイト」は、ワンプッシュ式とくん煙剤を用意。どちらも、1度の使用で1年間、不快害虫の侵入を予防するという効き目を持つ。
一昨年発売の「ゴキブリムエンダー」のヒットで、空間用ゴキブリ市場を創造した大日本除虫菊は「蚊に効く虫コナーズプレミアム」(プレートタイプ250日、玄関用250日)、「ダニがいなくなるスプレーミスト噴射」などを投入する。(詳細は「日用品化粧品新聞」1月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)