資生堂ギャラリー開廊100周年記念展

現代アーティストとのコラボレーションも
資生堂は2019年3月17日まで、東京都中央区の資生堂ギャラリー開廊100周年記念展「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 ShinzoFukuhara/ASSEMBLE,THE EUGENE Studio」のもと、1st(10月19日〜12月26日)、2nd(19年1月16日〜3月17日)の二つの特別展を開催する。 初代社長で資生堂ギャラリーの創設者でもある福原信三氏は、同社の化粧品づくりやデザインの基礎を築いた他、芸術写真家としての作品を残した。本展では氏の活動を振り返り、最新技術でその美学を精査。これまで知られることのなかった極めて現代的な芸術家としての姿を浮かび上がらせていく。また、2組の現代アーティストとコラボレーションし、創造的でダイナミックな連携も試みる。 これに先立ち10月18日午後5時30分から、東京都中央区のワード資生堂ホールでオープニングイベントを開催。冒頭、青木淳代表取締役常務は「ビューティーのイノベーションで世の中をより良くしていきたい。これは創業以来受け継がれている当社のDNAになる」と述べるとともに福原氏の足跡に触れて本展の意義を示した。続いて企業文化部の伊藤賢一朗氏は「福原が書き残した145万字に及ぶ美や芸術に関するテキストをAI・自動言語処理により解析し、その思考や美意識を独自に解釈した。こうした視点や試みを次世代の創造につなげられれば」と説明した。 また、参加アーティストを代表してTHE EUGENE Studioのカンガワ ユージン氏は「本展にはサロン的な要素も含まれており、この場で誰かと話したり、インスピレーションを受けたりすることでアートが完成する」とアピールした。