貝印がカミソリと資源循環の特別授業でSDGsの意識投げ掛け
紙カミソリに絡めたサステナブルな施策、考えなどを発表
貝印は3月11日、東京都町田市の玉川学園中学部K-12東山校舎講堂で行われた特別授業「“カミソリから学ぼう”プラスチック資源循環法と紙カミソリから考えるものづくり」に参加した。
玉川学園中学部技術・家庭科技術分野担当の山田真也教諭が、ハンドルに紙、刃体に金属を使用した脱プラスチック使用の「紙カミソリ」や毛に悩む小中学生に向けて正しい剃り方や知識を伝える「ファーストシェイブブック」の存在を知り、同社に連絡を取ったことが授業のきっかけとなったという。当日は中学部の生徒がチームごとに分かれ、紙カミソリに絡めたサステナブルな施策、考えなどを発表した。
普及アイデアも生まれ、SDGsの目標達成にも大いに貢献へ
サステナブル、SDGsへの意識が高まりプラスチック削減の流れが強まる中、紙カミソリは身近なところから地球環境を知ってもらえる、珍しい形態で環境問題について伝えられる、など、各種きっかけになるという意見が続出。「関心を高めるきっかけとしてホテルのアメニティで使用してもらう」「使い捨てで使う人が多いので公衆トイレで販売する」といった普及のアイデアも生まれ、SDGsの目標達成にも大いに貢献できる存在であることも魅力だとされた。安くて耐久性に優れているものの、環境汚染や地球温暖化の要因となるプラスチック製品に比べて、かさばらず持ち運べる、物流の効率化で排気ガス削減につながるといったメリット、組み立てて使うことが面倒、コストがかかるデメリットがあることも示された。
(詳細は「日用品化粧品新聞」3月21日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)