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「サラヤグループ創立70周年記念式典」開催、今後の事業への協力を要請

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「サラヤグループ創立70周年記念式典」開催、今後の事業への協力を要請

 卸売業、小売業など取引先などを始め幅広い関係者が参加

 サラヤ並びに東京サラヤは5月26日、東京都港区のThe Okura Tokyoに卸売業、小売業など取引先などを始め幅広い関係者を招き「サラヤグループ創立70周年記念式典」を開催した。
 コロナ禍が継続する中で、出席者の事前登録、会場でのマスク着用、手指消毒など徹底した感染対策を施して始まった第1部で青山学院大学教授で生物学の第一人者でもあり、大阪・関西万博のテーマ事業「いのちを知る」のプロデューサーも務める福岡伸一氏を講師に迎え「ポストコロナの生命哲学〜動的平衡の視点から〜」と題する講演会を行った。福岡氏は、自らの幼少時代から最近の研究や発見にまつわるエピソードを交えつつ、生命が手足や頭、胴体、臓器などが組み合わさりできたとの見方である機械論生命観に疑問を呈した。「生命は分子から成り、一部が失われてもこれを補完し、またつくり直すことでバランスを保つ特性を持つ。人間が食べた分子は、身体を構成する分子と絶えず交換され続けている。つまり人間は、部品から成り立つ機械ではなく、部品そのもののダイナミックな分解と合成の流れの中にある分子の淀みといえる」と、ポストコロナを見据えた生命の問題に一つの解を示し、聴講者に感銘を与えた。

 大阪・関西万博では、NPO法人のプロジェクトを支援

 続いて第2部の祝賀会では、更家悠介社長があいさつに立ち「コロナ禍をおしてご来場いただいたことに感謝申し上げたい。70年前に父(更家章太氏=創業者)が三重県・熊野から出てきてサラヤを創業したが、現在も常に熊野の清流に見るような日本の水、綺麗な風景などを大事にする子ことを会社の原点にしている。事業は多分野にわたっているが、願わくは我々が住む地域、日本、世界が持続可能であるよう、仕事を通じてチャレンジしていきたいと考えている。SDGsは、社会、経済、環境から誰一人取り残さないとの理念で持続可能性を追求している。当社としても、全てに取り組んでいくべきことだが、自社だけで進めていくことはできないため、皆様と共に世界を目指していきたい。福岡先生の講演にもあったように、未来の世界は子供たちの世界で、大切なものを未来に残していくことが重要。その意味もあって『いのちをつなぐ学校 by SARAYA』の校長先生にもご就任いただいた。大阪・関西万博では、NPO法人ゼリ・ジャパンのブルーオーシャンプロジェクトを支援する。プラスチック海洋汚染防止と、海の豊かさを持続的活用、この二つのテーマで行う。皆様のアドバイスやご参画をお願いしたい」などと、今後の事業への協力を呼び掛けた。
 日本弁護士連合会の小林元治会長の発声で乾杯後、出席者間の歓談に移った。会場内ではサラヤの事業、製品などを紹介するブースが設置され、それぞれ担当者が説明に当たった。また、安倍晋三元首相が駆け付け祝辞を述べるなど盛会となったが、更家一徳専務がお礼を兼ねてあいさつし閉会した。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」6月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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