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ユニリーバ・ジャパンが若者の自己肯定感を育成する「ダヴ セルフエスティームプロジェクト」実施

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ユニリーバ・ジャパンが若者の自己肯定感を育成する「ダヴ セルフエスティームプロジェクト」実施

 

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが主力ブランド「ダヴ(Dove)」を通じてグローバル規模で行う、若者の自己肯定感を育成する「ダヴ セルフエスティームプロジェクト」。その一環として7月14日、東京都千代田区の武蔵野大学附属千代田高等学院で公開授業を行った。コロナ禍で一段と低下傾向にあるとされる自己肯定感を、学校での授業を通じて高めようという取り組みだ。ダイバーシティの重要性も叫ばれる中で、授業の様子を取材した。

グローバル規模で行う、若者の自己肯定感を育成


 ユニリーバが調査した「ダヴによる少女たちの美と自己肯定感に関する世界調査レポート」によると、日本の10代女性の実に93%が「自分の容姿に自信がない」と答えている。そのために、やりたいことを諦めたり、言いたいことを口にできなかったりするケースも多く、何事にも消極的で前向きになれない若者の実態も見えてくる。外見に自信がなく、容姿にも不安があるがゆえに、本来の能力が発揮できず、成績や友人関係、果ては健康にまで影響するという報告もあるほど。その一方で、教員の側でも約半数が「教育で自己肯定感を向上させるのは難しい」と答えている。
 今回の授業が目指すのは「現状の自己肯定感に気づく」「自分の特徴を認識・発見する」ことの2点。謙遜することを越えて、自分を卑下したり自己否定したりする行為を常に行っていないか、自ら自己肯定感を育むきっかけを損なっていないかなどを見つめ直す。同時に、他の人を評価することを通して、自覚していた自分の特徴を自信として、まだ気付いていなかった自分の特徴を発見することで、新たな自分の魅力に気付くきっかけをつくるのが目的。
 果たして、授業開始の時間を知らせるチャイムが鳴り、授業を受け持つ教員が入室、生徒たちも自分の席に着いた。自己肯定感という言葉を知ってか知らずか、生徒たちの間にそれほどの緊張感は感じられず、意外なほどリラックスした様子で素直に話を聞き始めた

 ありのままの自分も受け止めて自信を持つ

 まずは、ワークシートAを全生徒に配布。シートには「自分が思う自分の特徴」と、アンケート数問の答えを記入する。全員の机の上にはパソコンが用意されているが、多くの生徒たちが改めて自分のことを考えつつ、回答をペンで手書きしていたのが印象的だ。教員も「自分についての授業ですから、正解や不正解はありません。まずは自分が思う自分のことを率直に書いてみましょう」とフォローを入れる。
 そもそも、自己肯定感とは何か。ここでは、自分に自信を持てる、自分自身が好き、今の自分をありのまま受け止めているなど、自分を肯定的に捉えることができる感情と定義づけた。
 更に、なぜ自己肯定感を持つことが重要なのかを、生徒の意見や考え方も聞きながら説いていく。加えて、諸外国に比べて日本の若者は自分への満足度が低く、自分に長所があると感じている人も少ないという調査結果を示したが、多くの生徒たちは答えを予想できていた様子だ。
 教員が「高校生の頃は外見ばかり気にして、スタイルやファッションセンスのいい他の人をうらやましいと思う時があった」と切り出し、「後になって、思いがけないことを指摘してもらい、自分の分かっていなかった長所に気がついた」と自らの経験を語ると、生徒たちも共感した様子を見せた。
 授業は進み、ワークシートBが配布される。ここでは、特徴を示した複数の選択肢から、自分と自分の友達について当てはまるものを三つずつ選んで記入する。自分のことはスラスラ書ける生徒でも、他の人のことになると少々時間を要するようだ。特徴を表す26個の言葉は全てポジティブなものだが、それを書いて相手に渡し、なぜそう思うのかを説明する必要もあるためだ。ここでは、ほとんどの生徒が頭を悩ませながらも、自分の事以上に真剣に取り組んでいるように見えた。
 自分が考える自分の特徴と、周囲の人から見た自分の特徴。一致していた部分は魅力として自信を持つべきであり、違っていた部分はそれまで自分では分かっていなかった自分の魅力に気付かせてくれるもの――そう受け取りましょうと語る教員の説明を生徒たちは、一様に納得した様子で聞き入っていた。
 「自分で自分のことを好きだというのは、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、ありのままの自分も受け止めて、自信を持っていろんなことに取り組んでいきましょう」とは、結びに教師が口にした言葉。今回の授業がどこまで生徒たちの心に響いたか、また、どれほど自分のことを好きになれたか。答えは近い将来、それぞれの人生において表れてくると言えそうだ。

「ダヴ セルフエスティーム プロジェクト」はこちらから

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月5日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で
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