資生堂、藤原憲太郎常務が来年1月1日新社長に就任、魚谷雅彦社長は会長に

海外からの視点で日本を強化し成長へ
資生堂は、2023年1月1日付で経営体制を一新し、藤原憲太郎常務中国事業担当が新社長に就任(社長COO/3月開催の株主総会後に代表取締役社長COOに就任予定)する役員人事を発表した。魚谷雅彦社長CEOは、代表権のある会長CEOとなる。これに先立ち11月10日、東京都港区の資生堂汐留オフィスで会見を開き、両者が出席して社長交代の経緯や今後の方向性などを説明した。
新社長に就任する藤原常務は、1966年生まれ、55歳。岡山県出身、香川大学大学院農学部卒。91年に資生堂入社後、広島支店、ドイツ駐在、国際事業本部ヨーロッパ担当を経て、欧州、韓国などで事業に当たった。2016年から資生堂(中国)投資有限公司の総経理として中国での事業展開に注力、20年から現職。
中国事業の責任者として最先端のデジタル事業の知見を深める
会見で魚谷社長は「今後2年間は二人三脚で経営体制を一層強化すると共に、確実な継承を行う」とした上で、藤原常務を新社長に選出した理由について「社内の候補者から選ぶことを優先した。これまで複数のリーダー人材育成を行ってきたこと、また、資生堂が掲げる企業ミッション、経営理念への価値観が深いこと、更に入社以来、海外事業に従事して多様な文化や人材と交流してきたこと」などを挙げた。中国事業の責任者となって以降、最先端のデジタル事業の知見を深め、1万人近い大規模な組織運営を経験し、事業成長を実現したことを評価したという。
(詳細は「日用品化粧品新聞」11月14日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)