日用品・化粧品・生活用品業界の専門紙

HOME(2022) > 業界ニュース > 企業情報 > 貝印が「関孫六工場見学プレスツアー」実施、包丁の製造工程を披露

業界ニュース

貝印が「関孫六工場見学プレスツアー」実施、包丁の製造工程を披露

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
貝印が「関孫六工場見学プレスツアー」実施、包丁の製造工程を披露

 医療用、工業用、プロ用と多彩な製品を取り扱っていることを強調

 貝印は11月21日、世界三大刃物の町である岐阜県関市を巡る「関孫六工場見学プレスツアー」を実施した。
 カミソリなどを製造する小屋名第一工場では、自社の概要を紹介。1908年に関市で創業し、カミソリ、メンズグルーミング、爪切りなどの身だしなみ品やビューティーケア品、包丁、製菓用品、医療用品など幅広いカテゴリーで1万点に及ぶ商品を展開していること、商品の企画開発から生産、販売、物流までを行っていること、北米、インドなど海外売り上げが国内売り上げを上回っているグローバル刃物メーカーであることなどに触れた。また、顧客の背格好を見つつ用途などを聞き、その人向けに刃物をつくってきた関市の刀職人の「野鍛冶の精神」が自社のルーツにあるとし「さわやかなあじわいのある日々をお客さまとともに…KAIのねがい」を企業メッセージとし、一般生活者向けだけでなく、医療用、工業用、プロ用と多彩な刃物製品を取り扱っていることを強調した。

 機能美と造形美の高いレベルでの融合を目指して開発

 また、包丁をメインに生産する大和剣工場では、マーケティング本部デザイン部の大塚淳氏が11月に発売したブランド最高峰シリーズ「関孫六 要」の特長を解説した。機能美と造形美の高いレベルでの融合を目指して開発したとし、高硬度の特殊ステンレス刃物鋼を芯材としつつ柔らかい素材で挟み、研ぎやすさに配慮した三層鋼としたことを始め、和包丁をルーツとし細かい作業がしやすい切付形状、細かな操作をしやすいスリムな口金、スキ加工し薄く仕上げた刃体といった、使いやすさに配慮した工夫を明示。日本刀の形状に着想を得て採用した鳥居剃り形状や男性の手にもなじみやすい八角柄、不規則な三本杉刃紋の採用など、デザイン面でのこだわりも紹介した。また、実際の包丁の製造工程も披露し、「スキ研削」「口金溶接研磨」「木柄研磨」「ミラー研磨」「刃付」など、荒削りや仕上げの研磨、接合、切れ味の確認やパッケージへの封入工程などを紹介した。その後は関孫六 要の試し切りの場を用意し、参加者に切れ味、使用感などをアピールした。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」11月28日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

各種お申し込み・お問い合わせ

CONTACT