日衛連が賀詞交歓会を実施、会見で活動状況や今後の方針などを説明

今年の重点活動5項目を強化
日本衛生材料工業連合会(日衛連)は1月16日、東京都千代田区の東京會舘で賀詞交歓会を実施し、会員各社が出席して新年のあいさつを交わした。
これに先立ち幹部が会見を開き、会の活動状況や今後の方針などを説明した。冒頭であいさつに立った澤田道隆会長(花王)は「4年目に入ったコロナ禍は依然として我々を苦しめているが、新たな社会活動が始まり少しずつ活況が見えつつある。日衛連の各企業が提供するマスクなど命を守る製品の安定供給を通じた業界の対応は、あらゆる場面で役立つことができたと思っている。改めて重要な役割として認識され、今後の活動においても大きく期待されるもの」とした上で「医療関係業界と連携して最優先の対応を維持していく」と述べ、今年の重点活動として、感染対策や大規模災害に対する備えと安定供給及び品質向上、環境政策の推進、消費者・利用者に安心・安全への信頼を得る標準化の推進、日衛連及び会員企業のコンプライアンス遵守、国際連携の推進の5項目を挙げた。
衛生用品の供給量は、マスクが2022年4~12月で約35億枚
続いて高橋紳哉専務理事が各工業会、委員会を通じた活動状況を報告した。
これによると、会員各社による衛生用品の供給量は、マスクが2022年4~12月で約35億枚、前年同期比51%となった他、除菌用ウェットティシュは22年4~9月で約2億個、同108%、消毒用ウェットティシュは約400万個で同91%だった。また、ワクチン接種に対する衛生用品として、アルコール綿、絆創膏など需要増加に向けた対応も進めているとした。
一方で、環境への配慮として、使用後の製品の適切な廃棄を促す環境対応マーク2種の表示と、啓発サイトに誘導するQRコードやURLを商品パッケージに表示することで啓発する活動も推進している。