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夏季特別企画「大手3社に聞く殺虫剤・虫ケア用品の巻き返し策」 フマキラー・大下宜生副社長

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夏季特別企画「大手3社に聞く殺虫剤・虫ケア用品の巻き返し策」 フマキラー・大下宜生副社長
――近年は天候に左右されないものづくり、売り場提案を進めていますが、その成果は
 「市場が苦しい状況の中、4年連続して業界トップの伸び率を達成できているのは、お客様の求めるものをうまくつくることができているからでは。2015年からは『危険害虫対策売り場』を提案してきましたが、賛同してくれる店舗も年々増え、今年は展開が2万2000店を数えました。一過性のキャンペーンやイベントを行うだけでは危機意識が定着しないため、継続して取り組んでいます」

安心、安全な品質を多くの人に認めてもらえていると実感

――積極的なCSR活動などを通じ、貴社に対する社会的評価、信頼感も高まっているのでは。
 「今春はNHKの人気幼児向け番組『いないいないばあっ!』と、人体用虫よけ剤『天使のスキンベープミストプレミアム』、携帯用電池式虫よけ『どこでもベープNo.1未来』とのコラボレーション品を発売し大きくヒットしていますが、殺虫剤で許可を得られたということは、当社の理念や安心、安全に使える商品だという品質が認めてもらえたと自信になりました」

新たな価値訴求でゴキブリ用市場に風穴を

――ゴキブリ用商材での存在感も増している印象です。
 「不快害虫対策品は近年ダウントレンドでしたが、V字回復しており、当社でも高機能、付加価値をもたせたアイテムを展開しています。今春発売した『ゴキファイタープロストロング』は、ボタンを押すと0・1秒で起き上がる『ワンタッチストロングノズル』を採用。自社でプラスチック成型も手がけているからこそ実現できたものです。ゴキブリ商材は6~7月にヤマはあるものの、大掃除シーズンの12月の需要も高いなど、年間で動きがあるカテゴリー。当社では隠れたゴキブリを追い出して退治することでゴキブリが潜んでいるのではという心配も解消し、使い続けることにもつながるワンプッシュタイプ『ゴキブリワンプッシュプロプラス』など新たな訴求で風穴を開け、マーケットの回復につなげることができたと自負しています」(詳細は「日用品化粧品新聞」8月1日号)

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