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【全卸連50周年】小野瀬新会長に聞く・抱負と展望

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【全卸連50周年】小野瀬新会長に聞く・抱負と展望
サプライチェーン最適化へのお役立ちを

 化粧品・日用品分野を中心とする卸売業の業界団体「全国化粧品日用品卸連合会」(全卸連)。16年間在任していた森友徳兵衛前会長の逝去から約1年間の空白を経て、この4月1日、小野瀬光隆氏(東京堂社長)が会長に就任した。奇しくも今年、全卸連は設立50周年。今後は業界の顔として組合活動で指揮を執ることになる小野瀬氏に、就任に当たっての決意と活動の方向性などを聞いた。

 ――就任への経緯についてお聞きします。

 「昨年の夏頃、山田悦朗専務理事(当時、故人)から打診がありました。私としては常任理事に就任してから日が浅く、組合の活動状況を詳しく把握できておらず、また自身が東京堂の社長に就任して間も無かったこともあり、一度はお断りしました。前会長が長く務められた後ということへの不安も正直ありました。その後も、情報システム委員会が開催された時に再度お願いされまして、50周年の節目であり、あるいは行政との関係もあって会長不在の期間が長期化するのは好ましい状況ではないという点では、私の思いとも一致していました。前向きに検討しますというお返事をしたのが昨年の12月です」

 ――引き受ける決断に至った最大の理由は何でしょうか。

 「やはり、節目の年に会長がいないというのは良くないと考えていましたし、事務局サイドが後任選びに苦労していた話も聞いていましたので、今でも自分で良いのかという思いは抱えつつも、お引き受けした次第です。もちろん、サプライチェーンを最適化していくことは業界にとって大切なことであり、ここに向けて少しでもお役に立てればと思いお引き受けしました」

 ――活動を始めるに際して、心掛けたいことはありますか。

 「サプライチェーンの最適化に向けては、情報システム委員会や流通懇談会などを通じて昨年から取り組んでいます。まずは業界として共通の課題を解決すべく、同じ方向に向かいましょうということは示す必要があります。各地で頑張っておられる地域卸の皆さんにとっても、様々な情報を共有することで活性化につながるのであれば、進めていく必要があると思います。賛助会員の方々とは、個々ではなく共通のものをつくり上げていきたいと考えていますし、単なるお付き合いではなく、課題解決という共通の目的に向かって、良いことも悪いことも忌憚無く言い合える関係性でありたいですね」

 ――企業規模の大小を問わず広く組合員のためになる活動が期待されているようです。

 「全体的に目指す方向性を示したとしても、それを全て叶えられる卸の数は少ないと思いますし、また全国卸と地域卸では課題も異なる部分があるでしょう。しかし、業界団体としてバラバラではいけません。簡単なことではないと思いますが、どちらか一方に偏った形ではなく、全体にとってメリットがあるような運営を目指したいと考えています」

 ――組合員、賛助会員の皆さんへのメッセージをお願いします。

 「全ての関係者が一緒になって、業界発展のために協力をお願いしますということに尽きます。様々なことをキャッチアップしながら、自分にできることは何かを探り、周囲の協力を得た上で業界の発展に貢献できるよう取り組んで参ります」


(詳細は「日用品化粧品新聞」5月13日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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