【「第61回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW」総括】竹田実行委員長に聞く

日本DIY・ホームセンター協会が8月21日から23日まで、幕張メッセで開催したイベント「第61回JAPAN DIY HOME CENTER SHOW2025」。今年は来場者が6万6340人と、前年よりも上回る結果となった。業界全体が活気付いていることなどにより、多くの業界関係者が会場につめかけたという。ショウの実行委員長を務める竹田光貴副会長(アクリサンデー)に、各企画の概要や反響、今後の展望などを聞いた。
――まず、今年の開催概要について教えてください。
「今年は幕張メッセの5・6・7・8ホールを使用して開催しました。出展規模は600社、1209小間でテーマは『いつでも頼れるホームセンター』とし、業界全体の強みや社会的役割、またDIYの魅力を伝えるための体験型イベントなどを行い、会場を盛り上げました」
――来場者数についてはいかがでしょう。
「今年の来場者数は6万6340人で、前年よりも6115人増と客足を1割程度伸ばしています。日ごとの内訳を見てみると、初日のバイヤーズ・デーは2万5029人(前年比501人増)、一般・PRデーを始めた2日目は2万3012人(同6717人増)、最終日は1万8299人(同1103人減)でした。昨年は台風の接近による影響もあったのですが、今年は天候も安定していたので良かったです」
――今年は特に、業界関係者の来場が増えたようです。
「来場者全体のうち業界関係者が約4万4000人と、おかげ様で昨年と比べて1万4000人程度増えました。前述したように、昨年は天候の兼ね合いもあったと思いますが、やはりホームセンター業界が活況を呈していることも大きいのではないかと考えます。業界全体の市場規模はここ数年で4兆円程度に推移しているなど、安定感を見せています」
――その要因は何でしょう。
「建築資材や工具を豊富に取りそろえるプロ向けの専門店を増やしているのに加え、DIY用品に限らず日用品やペット用品など、これまでにないカテゴリーを強化した商品構成を各小売店が打ち出し続けています。このように、常に顧客のニーズに即した取り組みが奏功し、業界全体が盛り上がりを見せていると考えます。実際に、ホームセンター市場に新規参入する企業も増加傾向にあり、今年の新規出展社数は120社を超えました。我々の業界に対する期待感と相まって、ショウ自体にもこれまで以上に様々な企業から目を向けてもらえるようになりました」
――事前のプロモーションではどのような活動を行ったのか聞かせてください。
「今年はInstagramやヤフーなどのSNS、ウェブサイトを活用して広告を出稿するなど、オンラインをメインとし広報活動に注力しました。これ以外にも公共交通機関では、JR京葉線車両内での中吊り広告や、最寄り駅である海浜幕張駅の構内でも広告掲載を行うなど、積極的に来場を促進しました。意外にも、出展社のウェブサイトでショウの案内を見たことをきっかけに来場された人もいたようです」
――出展を誘致するために行った施策はありますか。
「これまでは各企業に向けてダイレクトメールを送るなどして出展を促進してきましたが、今年はSNSでも応募を募り『全国のバイヤーと商談できる』としたキャッチコピーを全面に打ち出した結果、とても反響が大きかったです。このキャッチコピーでアピールしたことで、短期間で40社以上もの企業から新たに申し込みがありました。
(詳細は「日用品化粧品新聞」10月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)