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【シリーズ・新進気鋭】新興企業の挑戦/クフウノトビラ

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【シリーズ・新進気鋭】新興企業の挑戦/クフウノトビラ
プロの現場で磨き上げた2種、キッチン洗浄用品市場に投入

 業務用のキッチンスポンジやふきんなど、キッチン洗浄用品メーカーとして50年以上の歴史をもつ丸善化工が、一般市場に参入すべく昨年10月に設立した新会社「クフウノトビラ」。今年7月に東京ビッグサイトで開催された展示会「ライフスタイルWeek」で、一般市場に向けた新ブランド「クフウノ」から新商品「ブラシスポンジ」と「オイルクリアクロス」の2アイテムを披露、3日間の開催期間で400件超の問い合わせを受けたという。新会社をけん引する福谷耕史朗社長に、商品の特長や今後の展望について聞いた。

 ――まず社名の「クフウノトビラ」の由来を聞かせてください。
  「日常の暮らしの中で役立つ、小さな“工夫”やアイデアを生かしたキッチン用品を提供することでお客様の未来の新たな“扉”を開く存在になりたい、と考えて名付けました。ロゴデザインは、無限の工夫やアイデアが生まれる“ひらめきの瞬間”を吹き出しマークで表現しています」
 ――展示会で多くの来場者がブースに集まっていました。どのような業態からの問い合わせが多いですか。
 「セレクトショップや百貨店が多いです。現在、順次ご連絡して商談にうかがっています。『ブラシスポンジ』は1個650円、『オイルクリアクロス』は1枚700円(いずれも税別)とそれぞれキッチン用品では高価格ですが、ありがたいことに商談はスムーズにまとまってきています」
 ――キッチン用品としてはかなり高価格ですが、それでも商談が成立するポイントは。
 「まず、他にはない高い洗浄力と耐久性、それからこれまで業務用としてプロの現場で選ばれてきたという実績があることだと思います。『ブラシスポンジ』は、髪の毛より細い超極細毛が抗菌ポリウレタンスポンジ全体を覆っています。スポンジ1個当たりおよそ50万本のブラシ毛が生えており、この毛がこれまでのスポンジでは届かなかった細かい溝や傷に入り込み汚れをかき出します。毛は柔らかいのでテフロン加工のフライパンも傷つきにくく、その他、様々なものが洗えますが、特にまな板やザルのような表面がデコボコしたもの、細かい傷や溝があるものを洗う際にその力を発揮します。『オイルクリアクロス』は、大手飲食チェーン協力のもと開発しました。約100万本のパイル毛が、一度でしっかり油汚れや残渣をふき取り、ふき取った汚れは水洗いするだけでクロスから落ちるのが特長です。『ブラシスポンジ』も『オイルクリアクロス』も、既に業務用として大手飲食店やミシュラン掲載店など洗浄力を求められる現場から、ディスカウントストアのバックヤードといったコストパフォーマンスを追求する現場まで、広く採用いただいています。ブラシスポンジの販売実績は一昨年130万個、昨年は140万個で、今年は150万個を超えるペースで動いています。この“プロから選ばれている”点が、商品の信頼の証になっていると感じます」
 ――プロの現場での実績に手応えをお感じのようですね。
 「プロの現場はシビアで、洗浄力や使いやすさと同時に、コストパフォーマンスの高さも求められます。そこで重要になるのが耐久性。『ブラシスポンジ』の毛は特許取得の縫製で、柔らかいのに使い続けてもペタっとすることがありませんし、長期間使っても袋状のブラシと中のウレタンが分離しないようスポンジの中心で縫い合わせてあります。また、タグをつけて吊るし干しできるようにするなど衛生管理にも配慮しています。プロの現場で3カ月使ってもまったくへたることなく、ブラシの毛が寝ることもありません。使用方法などにもよりますが、一般家庭であれば半年以上お使いいただけるのではないかと思っています。また『オイルクリアクロス』は端四方をパイピング加工しているのですが、ここでもほつれにくく型崩れしにくいひと工夫を施しています。そして必ず品質チェックと、耐久性試験を実施し合格したものを出荷、販売しています」

(詳細は「日用品化粧品新聞」9月8日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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