【user`s VOICE】制汗剤

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
汗ばむ季節のエチケットアイテムとして夏場に注目が集まる「制汗剤」について、POB会員(495人対象)にアンケートを実施した。「制汗剤を使用する」と回答した人は女性で約7割、男性で約5割という結果となった。
製品のタイプについても、スプレータイプが男女共通で人気な一方、男性はシートタイプ、女性はロールオンタイプが続くなど、性別による傾向の違いも見られた。今回は、レシートデータをもとに「制汗防臭剤」「男性用制汗防臭剤」の両カテゴリの購買動向を分析する(レシート分析期間 2024年1月~25年7月、レシート枚数2105万8970枚)。
図表は、会員の投稿レシート情報から期間中のドラッグストアにおける「制汗防臭剤」と「男性用制汗防臭剤」カテゴリのレシート1000枚あたりの出現傾向を月別で示したもの。どちらも6月頃から出現数が上昇し、24年・25年共に7月がピークに。
「男性用制汗防臭剤」は年間を通じての変動幅が大きく、アンケートでも「ほとんど使用しないが、汗が気になる季節に使うことがある」と回答した人は、女性の9・4%に対し男性は16・4%と、約1・71倍にのぼり、男性の方が季節要因による使用が顕著であることがうかがえる。
実際、使用するタイミングについて男性は「夏場の通勤で職場に着いたタイミングで使う(50代)」や「歩いてるだけで汗をかく時期に使う(30代)」など、暑さに関連したコメントが多く見られた一方、女性は「お風呂上がりに使う(30代)」や「朝のルーティンとして使っている(50代)」など、季節を問わず日常的に使用しているコメントも多く寄せられた。制汗防臭剤の使用実態には、性別による意識や行動の微妙な違いがうかがえる結果となった。
mitoriz RDM本部
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月8日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)