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【注目ブランド戦略・フマキラー】CMやキャンペーンなどのユニークな発信で市場拡大に

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【注目ブランド戦略・フマキラー】CMやキャンペーンなどのユニークな発信で市場拡大に

 人気アニメとコラボしデジタルの仕掛けと売り場を連動

 効力を追求したものづくりに徹底的にこだわり、新価値創造につなげているフマキラー。テレビCMやキャンペーンなどではユニークな発信で興味喚起を図り、市場拡大に貢献している。国内営業本部マーケティング部の菅谷洋介部長に、今シーズンの施策を聞いた。
 ――4月1日からスタートしたキャンペーンには既に注目が集まっているようですね。
 「キャンプを題材とした作品で、虫よけ商材などと親和性が高い人気アニメ『ゆるキャン△』とコラボし、SNSなどデジタルの仕掛けと売り場の連動をしていきます。特設サイトの閲覧数も非常に多く、大きな反響をもらっています」
 ――今回のコラボの意図は。
 「当社に親和性の高い商材が多いことが一番の理由です。夏のキャンプには虫よけが必需品ですし、今のご時世、除菌も非常に重要です。春や秋のキャンプであれば花粉対策も必要です。それと共に人気コンテンツのコラボで親しみやすくし、幅広い層にリーチできると考えました」
 ――テレビCMを始め、多彩な情報発信も目を引きます。
 「世の中の流れとして『共感』が重要になっています。店舗を訪れた際に同じ価格、同じスペックだった場合にどちらの商品を選ぶかと考えた場合、好きな企業の商品を選びますよね。そのため、ツイッターやインスタグラムで積極的に情報を発信しており、今後は他のSNSも運用し、ファンづくりにつなげたいと考えています。今回のTOKIOのCMは彼らが楽器を演奏している姿が軸となり、他では見られないというプレミアム感もあります。昨年は効果感を訴えたいと『なんで伝わらないんだ』というキーワードを発信し『共感』を醸成しています」


 探究心向上のため子供へのサポート、啓発活動も

 ――ももいろクローバーZを起用している、屋外で元気に活動する子供たちを応援するプロジェクト「PLAY ACTIVE!」に加え、虫や植物との触れ合いを通して探究心の向上などをサポートする「フマキッズこども研究所」など、子供へのサポート、啓発活動が目立つのも御社の特徴では。
 「例えば、協賛する野外体験イベントでは、気持ち悪いというイメージがあるゴキブリも森を掃除する大事な存在かつ地球の生態系の一部で、人に害があるから仕方なく駆除していることを当社の虫博士が伝えています。直近では4月に、広島東洋カープの元監督の緒方孝市氏を招き、廿日市市の小学生・保護者と共に広島工場の対岸にある宮島の清掃活動を行い、新開発研究施設『ブレーンズ・パーク広島』の見学会を行いました。また2003年にスタートし、自由な創作をテーマに作品を募集している『虫や植物とふれあうコンテスト』では以前の大賞受賞者が入社するなど、長年継続してきたことが改めて大きな影響を与えていることを実感しています」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」5月2日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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