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【化粧品開発展開催記念特別インタビュー】RX Japan細野圭化粧品開発展事務局長

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【化粧品開発展開催記念特別インタビュー】RX Japan細野圭化粧品開発展事務局長

 出展企業、出展スペースが拡大

 東京ビッグサイトで1月11日から13日までの3日間「第13回化粧品開発展」「第11回国際化粧品展」「第6回美容・健康食品EXPO」「第3回国際エステ・美容医療EXPO」「第2回化粧品マーケティングEXPO」「第1回ヘアケアEXPO」で構成する「COSME Week東京」が行われる。化粧品関連のあらゆる情報が集まる展示会には、毎回、多数の業界関係者が訪れ、活発な商談を繰り広げている。ここではRX Japanの細野圭化粧品開発展事務局長に、新たな製品、サービスに出会う機会となる展示会の魅力や開催に向けた意気込みなどを聞いた。

 ――展示会開催が近づいてきました。状況はどうですか。
 「当社は94分野で展示会を開催していますが、化粧品関連に限らずどのカテゴリーでもコロナ前の規模を超えてきており、リアルなコミュニケーションの機会が戻ってきていると言えそうです。COSME Week東京も、昨年は東京ビッグサイトの東4~6ホールが会場でしたが、今回は1ホール分拡大し、東7ホールも加えました。出展社数も前回は513社でしたが700社を予定しており、200社増加しています。新規参入が多い業界ですので、初出展企業も多く見られます。販売ルートを持っていない企業が、効率的に商談できる機会となるはずです」
 ――出展社、出展スペースが拡大していることで、新たな出会いも増えそうですね。
 「OEM関連、原料、容器・パッケージ、ブランディング関連など、それぞれのエリアで出展が増えている印象です。第2回を迎える化粧品マーケティングEXPOも非常に反応が良く、出展社は2倍になる見込みです。ITソリューションも絡めた化粧品の見せ方、伝え方は非常に重要視されるようになっているため、注目エリアの一つとなるでしょう。化粧品づくりに欠かせない、新たなノウハウと出会ってほしいです」
 「美容にも良いサステナブル原料『南極クリルオイル』、希少種のモズクから独自の製法で抽出したフコイダン化粧品原料『リムベール』、麻を使用せず、酵母、水、糖、空気を用いて発酵を利用して生合成した『CBD Isolate』、100%オリジナルの酵母・麹で発酵・蒸留させてつくるエタノール、毛包と毛髪成長のサイクルに主要な役割を果たすWnt経路に着目し正常化するためのアンチヘアロス原料など、様々な注目成分を展示しています」
 ――初開催となるヘアケアEXPOにも関心が集まっています。
 「シャンプー・トリートメント、ヘアカラー、ヘアスタイリング、育毛・発毛、ヘアケア機器・用具、OEM・ODMのメーカー、商社50社ほどが出展を予定し、小売業、ヘアサロンなどにアピールしてもらいます。これまでもヘアケア関連の原料、完成品の出展はありましたが、ここに特化したスペースを設けることで、新しい素材、新しい提案が多く見られると思います」

 海外からの出展、来場も増加し国際色豊かに

 ――海外からの出展状況はいかがでしょう。
 「前回は製品展示にとどまるケースが多かったのですが、今回は申し込みが増えており、現段階では中国の一部を始め、韓国、台湾、アメリカ、イタリア、イギリス、シンガポールなどの各国が出展を予定し、非常に国際色豊かな場になると考えます。中国を除くと、海外企業には過去最大のスペースを確保しています」
 ――行動制限の緩和などがあり、入場者数も増えそうです。
 「前回は2万3267人でしたが、外出機運の高まりを感じており、今回は海外からの2500人を含めて国内外から3万人を想定しています」
 ――毎回、話題となるセミナーも楽しみです。
 「今年も素晴らしい方々に手を挙げてもらうことができ、アカデミックフォーラムや出展企業の最新情報の発信も含めて全110講演を用意しました。基調講演は日本ロレアルの楠田倫子ヴァイスプレジデントにお願いし、同社から初めてご登場いただき、サステナブルにどのように取り組まれているかをお話ししてもらいます。その他、メンズコスメやマーケティング戦略、業界トレンドなど、幅広いテーマを設定しました。また、セミナーの骨子をつくるべく『アドバイザリーコミッティ』を結成し、資生堂、オルビス、ファンケル、マンダム、ロート製薬といった、先進的な情報を持つ各メーカーのご担当者に『Japan Beauty』の魅力をどう発信するか、業界発展にどうつなげていくかと、テーマ設定などに協力してもらっています」
 ――今回は来場方法も変更したとか。
 「入場の際のオペレーションについては、サステナブル意識の高まったご時世に対応し、事前に登録してもらいQRコードで入場するe招待券へ切り替えてペーパーレス化を進めました。ホームページに最新情報を掲載し、来場時の確認を呼び掛けています」
 ――最後に来場を考えている人へメッセージをお願いします。
 「ようやくコロナ禍が落ち着きつつあり、出展社数、そして展示製品数もボリュームアップし、展示会の魅力が増しています。出展企業は、会期に合わせて新製品のお披露目を行うことが多いので、この機会を逃すと情報収集が遅れてしまいます。1日だけの来場では回り切れないと思いますので、ぜひ3日間、会場を訪れて、魅力的なものを探してください」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」12月12日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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