【user's VOICE】男性ユーザー×スキンケア

男性ユーザーのニーズ、思いが浮き彫りに
近頃は女性に限らず男性も美容への関心が高まっている。男性POB会員に行ったアンケートでは、約4割が「スキンケアに関心がある(平均年齢51・6歳)」と回答した。
そこで今回は男性ユーザーが購入するスキンケア商品について分析。購買行動と消費者の声を深掘りする(調査期間=2022年8月~23年7月、レシート合計48万6614枚)。
上図は男性POB会員が投稿したレシートからスキンケア商品を集計し、上位10位までを図表化したものだ。
男性化粧品4商品の他、保湿効果のある商品が上位にランクイン。中には女性用売り場で販売する商品も含まれる。「女性用の方が価格や種類が選べ、肌に優しく子供も使える(30代男性)」「女性用化粧品の方が自分に合っている(60代男性)」とあるように選択肢が幅広いことから女性用商品の購入に至っているようだ。
小売店でも顧客が買い物しやすくプライバシーを大事にする環境づくりを推進
一方「ジェンダーレス商品でも女性用の売り場にある事が多い(50代男性)」「女性コーナーにいるのは恥ずかしい(10代男性)」といった声も見られた。スキンケア商品購入は個人によってはハードルが高い様子がうかがえる。
そんな中、多様な考えやあり方を尊重する社会に世の中の仕組みが変わりつつある中、小売店でも顧客が買い物しやすくプライバシーを大事にする環境づくりを推進している。
ウエルシアO—GUARD新宿店では、LGBTQ+に配慮し、基礎化粧品コーナーは女性・男性向けも同じ棚に置き、性別にかかわらず、求める機能で商品を選べる棚割に変更。顧客自身に幅広く選んでもらえるようにした。
こうした取り組みが、消費者に必要な商品が行きわたり、市場の広がりへとつながることを期待したい。
(mitoriz DMB本部)
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月11日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)