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【圧力鍋市場】光熱費高騰、高齢化などプラス要因追求へ

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【圧力鍋市場】光熱費高騰、高齢化などプラス要因追求へ

 おうち時間増加で拡大も反動減見られる

 コロナ禍での在宅時間の増加や内食需要の高まりで、販売規模が拡大した圧力鍋市場。料理にこだわる生活者、また、手軽に料理をつくりたい生活者を取り込み、特に電気を使った電気圧力鍋は高い伸び率を見せてきた。コロナによる影響も落ち着き、市場はどういった動きを見せているのか。圧力なべ協議会の伊藤彰浩会長(ワンダーシェフ)に今年の市況や今後の展望などを聞いた。
 ――圧力鍋市場の現在の状況はどういったものでしょうか。
 「全体的には縮小傾向です。ここ数年、コロナ禍のおうち需要の増加で売り上げが伸び、その反動減が表れています。圧力鍋は耐久性がありますし、一家で数台使うものではありませんので、需要が一巡したといったところでしょうか。円安によって仕入れ価格が1・5倍ほどになり、各社が値上げを行ったことも影響しているかもしれません」
 ――市場規模の一つの目安になる、製品安全協会が発行するSGマークの枚数の対前年比については。
 「今年1~6月の対前年比では、圧力鍋が8%減となっています。あくまでSGマークの発行枚数の前年比で、販売台数とは異なりますので一概に市況を表すわけではありませんが、実際の販売台数で苦戦している事実に変わりはありません」
 ――電気圧力鍋は、ここ数年伸びが目立っており、市場構成比においては圧力鍋を上回りました。その勢いも落ち着いた感があります。
 「確かにその通りで、電気圧力鍋は、一時のブームで一気に市場規模が拡大しました。コロナ前に伸び始め、コロナ禍でピークを迎え、そこから反動による縮小が見られています。これは、他の人気調理家電も同様ではないでしょうか。電気圧力鍋は、簡単に使え、利便性に優れているということでヒットしましたが、ブーム時の状況を見ていると、少し売れ過ぎた、という印象もあります。商品供給が一段落した、という状況だと思われます」


 (詳細は「日用品化粧品新聞」12月4日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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