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2021〜22 変革・挑戦「入浴剤」

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2021〜22 変革・挑戦「入浴剤」

 目立つ高価格商品の伸長

 コロナ禍で改めてその存在が注目された入浴剤。外出自粛で外に出られない分、自宅でリフレッシュしたり、温泉気分を味わったり、また、親子で入浴を楽しんだりといった行動が増え、市場はこの2年間拡大。特に、本質志向の高まりからか、高価格ゾーンの活性化が見られている。消費者需要はどう変化しているのか。

 20年2桁増、21年も勢い持続 錠剤がけん引

 2020年の市場規模は、前年比15%増の約655億円(当社推計)。近年にない成長ぶりの背景には、コロナ禍があって間違いないと言えるだろう。それは、温泉タイプが18%増、スキンケアタイプが16%増、アロマタイプが9%増と、おうち時間の増加でそれぞれのタイプの数字が伸びたことからも明らかだ。21年もその勢いは続いており、前年比8%増で推移。剤型別に見ると、錠剤が8%増、液体が4%増と成長、粉末は5%減と落ち着きが見られた。市場構成比が最も高く、ここ2年間での伸びも目立つ錠剤は、花王「バブ」やアース製薬「温泡ONPO」などが高いシェアを獲得しているが、近年は、TWOの中性重炭酸ブランド「BARTH」が存在感を急速に強めている。質の良い睡眠がとれるといった効果を訴求することで、特にSNSで話題を獲得。
発売3年間で10倍の成長率を見せており、
3回分で約1000円という高価格の設定ながらユーザーと販路を拡大中だ。  その他、ソルトタイプでユーザーの支持を得るクナイプジャパンの「クナイプ」も、同様に高価格帯をリード。昨年末には、重炭酸の錠剤を投入しており、今年の更なる店頭の活性化が期待される。(詳細は「日用品化粧品新聞」1月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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