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2021〜22 変革・挑戦「園芸用品」

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2021〜22 変革・挑戦「園芸用品」

 コロナ禍で若年層が拡大

 巣ごもり需要の影響で大きく市場が拡大したものの一つが園芸用品。特に2020年は、20〜40代の若年層の新規ユーザーの増加が目立つなど、明るい兆しも見られ、更に21年もその傾向は続いた。各メーカーの施策で共通していたのは、ビギナーにも分かりやすく使いやすい商品の展開。今年も順調な拡大が見られるのか。

 中断者を出さないアプローチがより重要に

 この2年間は、在宅時間の増加により、趣味として園芸を始める人、あるいは家の周りの雑草が気になり除草剤を使い始める人などが増え、市場は一気に拡大した。 2020年の市場規模は、前年比12%増の約745億円(肥料、除草剤、不快害虫用、作物用農薬、その他。当社推計)。21年は更に6%増の約790億円での推移が予測されている。コロナ以前はここまで大きな伸びは見られなかったことから、コロナ禍の影響がプラスに作用したことは明らかと言える。ある調査では、20年に園芸を始めた人は、全体の8%、約300万人と見られ、年代層もそのうち約60%が20〜40代の若年層だ。調査結果から、この層は園芸用品に使う金額が高齢層に比べて高い、という実態もあり、ユーザーとしてしっかり囲い込むことが市場の継続拡大に大きな鍵となる。 合わせて、市場の最大のテーマである「園芸中断者」を出さないためにも、各メーカーは「分かりやすく使いやすい」商品を展開することで、野菜や花を失敗することなく育てられる環境づくりを推進。数年前からのこのアプローチが、今後どこまで花開くが注目される。(詳細は「日用品化粧品新聞」1月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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