【user's VOICE】ティシュペーパー、トイレットペーパー単価推移

商品単価は1月と12月を比較すると、いずれも上昇傾向
ティシュペーパー・トイレットペーパーの購買状況をレシートデータで分析し、更にアンケートで消費者の本音をまとめた(調査期間=2022年1月〜12月、レシート合計84万9588枚)。
上図は、ドラッグストアにおける22年のティシュペーパー・トイレットペーパー のレシートから商品単価の推移を表したものだ。1月と12月を比較すると、ティシュペーパーが「+12・2円」トイレットペーパーが「+22・0円」」 といずれも上昇傾向。会員のコメントからも「洗剤などより、食品やティシュペーパーなどの値上げの方が気になる(30代男性)」「紙製品は特に値上げを感じるし、必需品なので困る(50代女性)」とあり、各商品とも7割以上の人が値上げを感じていることが分かった。
そうなると「多少質が落ちても安いものを買うようになった(40代女性)」、「何もかも値上がりしているのでPB商品などを購入する機会が増えてきた(50代女性)」とあるように購買行動にも変化が起こり始めている。
値上げの中「同じブランドを買い続ける」は約25%
会員に値上げ後も同じブランドの商品を購入し続けるかを聞いたところ「同じブランドを買い続ける」と回答した人は約25%程度。それ以外の75%(4人に3人)は安いものを買い求める傾向だ。
23年以降も値上げが続く中、家庭紙に限らず、消費者が少しでも安い商品へブランドスイッチしていくことが考えられる。消費者の購買行動を分析し、価格以外に重要視されるポイントを掴んでアピールすることが廉価品やプライベートブランドへの流入阻止へつながると言えるだろう。(mitoriz DMB本部)
(詳細は「日用品化粧品新聞」2月13日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)