【吉野家HDがスキンケア事業参入】オーストリッチオイルの美容効果生かした3品発売

吉野家ホールディングスは8月28日、東京都港区のスパイラルホールでオーストリッチ(ダチョウ)に関する事業を開始し、食・健康に加えて美容の領域にも展開する新規事業発表会を行った。
近年の人口増加、気候変動、食料問題などを背景に、持続可能な豊かな暮らしの多様な選択肢の一つとして、同社にとって牛、豚、鳥の次に続く「第4の肉」となる「オーストリッチ」を提案。茨城県石岡市に牧場を持ち、約500羽のダチョウの飼育、研究、商品開発と販売などを行う100%子会社のSPEEDIAを中心に本格的にスキンケア事業に参入する。2017年から健康付加価値の高い新規機能研究に着手しており、自社牧場で生産、飼育、研究を行う過程で、オーストリッチオイルの美容効果を発見。それらの知見を生かすという。
「SPEEDIA」ブランドとして展開するラインアップは「グラマラスブースターオイル」(50㎖1万5400円、17㎖5720円)、「グラマラスエイジングクリーム」(40g1万6500円)、「モイスチュアマスク」(1枚550円)。20年3月から関係者を中心に実験的に販売を行ってきており、8月28日からSPEEDIAスキンケア商品公式サイトの他、日本調剤薬局オンラインストア、ヨドバシドットコムなどで販売を開始している。
発表会の冒頭、河村泰貴社長が「オーストリッチオイルは融点が人間の体温に近く、肌なじみが非常に良いよく美肌成分に対して浸透促進効果があることが明らかになった。この浸透効果を生かした商品の開発及び販売を100%子会社のSPEEDIAが行っている」とコメント。その後、ダチョウに関する最新の動向と研究について、農学博士でもある辻智子執行役員と獣医師・獣医学博士で京都府立大学学長の塚本康浩氏によるトークセッションを行った他「SPEEDIA」のブランドアンバサダーを務めるフリーアナウンサーで俳優の宇垣美里がゲストとして登壇した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月16日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)