「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】

ヒロインメイク/スピーディーマスカラリムーバー
(アイスタイルリサーチプランナー 原田彩子)
コロナが追い風?15年のロングセラー
まつ毛に塗布しマスカラになじませるコーム状のマスカラリムーバー。2006年の初代発売以来、アットコスメでも複数回ベストコスメを受賞しているロングセラー商品だ。「これがないと生きていけない」とコアファンを獲得している。
昨今、ナチュラルメイクが主流なことや、落としやすいマスカラの増加などからポイントメイクアップリムーバーの使用率は減少傾向にある。そんな中でも2017年リニューアルの現行品には、昨年は一昨年の約2倍、そしてさらに今年は昨年の1.2倍と順調にクチコミが投稿され続けている。
残り続けるブランドへの信頼感と思い
マスカラとミニサイズのセット販売などの効果もあり、新規ユーザーの比率も増加しているのだ。さらにはマスク着用による目元への意識の高まりも後押しとなっている様だ。新規ユーザーのクチコミには「目元」というワードがリピーターの1.7倍出現する。「目元を強調したくカールキープ力の高いマスカラを選んだ」「目元のシワが気になり始めクレンジングを見直した」といったケースだ。
新規ユーザーの中には、コロナ終息とともに離れてしまう人たちも一部いるかもしれない。しかし、困ったときに助けられた記憶や思いはブランドへの信頼感としてずっと残り続けるだろう。
(詳細は「日用品化粧品新聞」12月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)