【注目の新アイテム】サンギ「ハップアール フェイススクラブ」肌に優しく“つぶつぶ感”しっかりと

安全性の高いアパリンを滑らかな球状に加工
人体を構成する重要な物質の一つである「ハイドロキシアパタイト」を基軸に、商品を開発・販売するサンギ。オーラルケアを始め幅広い分野へ展開する中で、スキンケアの研究開発にも着手し、約10年を経た2018年、スキンケアブランド「HAP+R(ハップアール)」を発売した。肌に不要なものだけを落とす「選択吸着機能」を備えた製品は、肌本来の保湿機能やバリア機能を生かすといった特長が多くのユーザーに支持されている。今秋はスペシャルケアの「フェイススクラブ」を追加しラインアップを拡充。ブランドマネージャーを務めるスキンケア事業部の村田房雄課長代理と、研究開発を担当した製剤開発部の藤丸武課長代理に開発背景や今後の展開を聞いた。
――「アパガード」などオーラルケアのイメージが強い貴社ですが、なぜスキンケアブランドを立ち上げたのでしょう。
村田課長代理「“アパタイトカンパニー”として長年研究を続ける中で、様々な分野へ応用できる機能を発見してきました。スキンケア用の特殊なアパタイト『アパリン』もその一つです。アパリンの肌の潤いに必要な皮脂は残しつつ不要な皮脂や古い角質を除去し、正しい皮脂バランスへとサポートできる機能を生かし、スキンケアの開発を始めました。ハイドロキシアパタイトの略称『HAP』と、解放を意味する『Release』を組み合わせてブランド名を『HAP+R(ハップアール)』と名付け『Release your skin and yourself』をコンセプトに、素肌本来の美しさを引き出すことで肌悩みから解放され、肌にも自分にも自信を持ってほしいという思いを込めて展開しています」
――アパリンの発見がスキンケアにつながったのですね。研究開発はどのように行っているのですか。
藤丸課長代理「アパタイトの魅力は、歯や骨を構成する成分の一つでもあり、人体への安全性が高いこと。私自身も大学の卒論テーマとして以来、数十年にわたり研究を続けていますが、合成方法を変えることで様々な効果を持たせられることも、研究者にとって非常に面白い点です。ある効果を期待して研究していたら、別の分野で役に立つ発見があったということも多く、どれから進めるべきか迷うほど可能性が広がっています。研究開発は製品化も見据えて優先順位をつけて取り組んでいます」
――どんな製品が生まれるのか楽しみです。今回「フェイススクラブ」を発売した経緯は。
村田課長代理「これまでもアパリンを活用するのに最適な製品に絞り、こだわりの“落とすケア”を追求してきました。『クレンジングクリーム』『フェイスウォッシュ』『フェイスソープ』『リッチクレンジングクリーム』に続く製品ということで、今回は長引くマスク生活によって肌がザラつく、くすみや毛穴詰まりが気になるといった悩みが増えていることに着目しました。『フェイススクラブ』は丸い粒状にしたアパリンが、その原因となる酸化した皮脂や古い角質に吸着し、すっきりと洗い上げます。自社調査では、フェイススクラブ製品の女性ユーザーは7・5%でしたが、使ってみたいという人は15%という結果で、興味がある層は一定数いると捉えています。また、ユーザーの中には“つぶつぶ感”を求める人も多く、肌に優しくしっかりとした使用感がある商品が市場に少ないので『このスクラブ感を求めていた!』という方にマッチするのではと考えています」
俳優の佐野勇斗をブランドキャラクターに起用
――スクラブの“つぶつぶ感”が差別化ポイントですね。
藤丸課長代理「以前のフェイススクラブ剤市場には、分解されず環境中に残留してしまうマイクロビーズや表面がギザギザとした火山灰や粘土質の原料をスクラブ剤として配合した商品も多かったのですが、環境への負荷や目に入った時に角膜を傷つけてしまうリスクがありました。そういった心配の無いスクラブ剤として、安全性の高いアパリンを表面が滑らかな球状に造粒加工できれば、洗顔料に応用できると開発したものです。また、スペシャルケアとしてご使用されることを考慮して、顔の毛穴にフィットするよう、粒子の大きさにもこだわっています」
――今後のプロモーションについても教えてください。
村田課長代理「「ハップアールは認知率の向上を課題としていましたが、7月に俳優の佐野勇斗さんをブランドキャラクターに起用し、キャンペーンを展開したところ過去最高の売り上げを記録しました。今回も新製品の発売に合わせ、11 月8日から12 月7日まで『好きか、嫌いかキャンペーン』を実施しています。期間中のフェイススクラブ購入者全員に、佐野さん直筆メッセージ入りのクオカードをプレゼントする他、使用した感想をインスタグラムに投稿してもらうというもので、商品に同梱した『好き』『嫌い』のカードを選び、正直な感想と共に投稿した人に、抽選でプレゼントを贈ります。投稿内容は当選確率に影響しませんので、リアルな声を醸成することで“つぶつぶ感”を求めている方に製品の話題が届くことを期待しています。また、ツイッターでサンプルプレゼントも実施しますので、ぜひ使用感を体験してほしいと思います」
(詳細は「日用品化粧品新聞」11月14日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)