【user's VOICE】スポーツドリンク

ドラッグストアとコンビニで更なるニーズや需要期
夏本番を迎え需要が高まる「スポーツドリンク」に焦点を当てた。過去にPOB会員を対象に実施したアンケートでは「水分補給に最も有効だと思う飲料」として「水」(40・7%)に次いで「スポーツドリンク」(34・7%)が挙げられた。また、夏季(7~8月)には6割以上がスポーツドリンクを飲用していると答えており、暑さ対策として生活者に広く浸透している様子がうかがえる。そこで今回は、レシートデータをもとに、ドラッグストアとコンビニにおけるスポーツドリンクの購買動向を分析する(レシート分析期間=2025年7月~26年6月、レシート枚数2219万4141枚)。図表は、ドラッグストアとコンビニにおけるスポーツドリンクの「レシート1000枚あたりの出現数」を示したものである。期間平均でドラッグストア19・8件、コンビニ9・8件となり、ドラッグストアはコンビニの約2倍だった。
両チャネルとも25年7月に年間のピークを迎えたが、その後の推移には違いが見られた。ドラッグストアは年間を通じて比較的緩やかな増減にとどまった。一方、コンビニは夏場に大きく伸び、冬場に大きく落ち込むなど、季節による変動幅が大きい。コンビニの需要が年間で最も低くなる26年2~3月においても、ドラッグストアは期間平均の約8割を維持した一方、コンビニは約5割まで低下しており、冬場における需要の推移に違いが見られた。
この背景には、ドラッグストアでは熱中症対策や運動時の水分補給だけでなく、冬場の発熱などの体調不良時に備えた水分・電解質補給として購入されるケースもあると考えられる。医薬品や衛生用品とあわせて購入される機会が多いことも、ドラッグストアにおける年間を通じた比較的安定した需要につながっている可能性がある。
一方、コンビニでは外出先ですぐに飲むという場面で購入されるケースが多く、気温や外出機会の影響を受けやすいと考えられる。今回の結果からは、ドラッグストアでは備蓄や健康管理、コンビニでは即時消費など、チャネルごとに異なる購買シーンが存在することがうかがえる。
(mitoriz RDM本部)
寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月10日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)





