「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】

イヴ・サンローラン/ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ
(アイスタイルリサーチプランナー 原田彩子)
求められるのは五感を満たす口紅
「持っているだけでテンションがあがる」と言われる、イヴ・サンローランの「ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ」。アットコスメで昨年12月に世界最速先行予約発売を行ったところ、1カ月間の売上は通常期の約7倍に及んだ。クチコミでもいち早く入手できることに対するポジティブな反応が散見される。購入体験含め全てが評価のポイントとなり得るのである。
商品としてまず特徴的なのは、そのカラーであろう。クチコミに最も多く投稿されているのは、色味のないNo.2 ヘルシー グロウ プランパー。更に、6月に限定発売されるNo.1 ユニバーサル ルミナイザーも、ミルキーホワイトカラーである。クチコミでは見た目の可愛さ、香り、カチカチと回す音、唇に触れた感触、重量感など五感全てで評価されており、口紅に求められていることは、色を付けることだけではないと再認識させられる。
マスク生活が次のステージに移りつつあるいま、リップ戻りを期待する声が各所から聞かれ始めている。しかし、一気に元に戻るというよりは、ゆっくりとリハビリ期間を経て回復していくのではないか。その歩調にあわせて商品や情報を提供していくことの大切さをこの商品は教えてくれる。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)