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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 第4回」【寄稿】

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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 第4回」【寄稿】

 AppBrewが運営する美容クチコミプラットフォーム「LIPS」は「なりたい自分を、もっと自由に。」をコンセプトに、商品の発見から購入、レビューの投稿までシームレスな体験を提供している。本連載ではローンチから6年を迎え、累計1000万ダウンロードを目前に控えた現在までの成長の軌跡をお届けする。

 第4回 「LIPSショッピング」の実現

 「LIPSショッピング」は、その名の通りLIPSアプリ内でコスメが購入できるサービスである。商品と出会い購入するだけではなく、商品使用後のクチコミ発信まで、一つのアプリ内で一気通貫で体験できる点がユーザーに好評で、購入時やクチコミ投稿時に付与される「LIPSポイント」の実質的な還元率が非常に高く"お得"であることも要因となり、2021年12月のローンチ以降、順調に取り扱い金額を増やしている。

 クチコミ機能のみを提供していた時代にLIPSを使ったことがあれば、多くの方が「LIPSが通販もやればいいのに」と思ったことだろう。お目当てのコスメのクチコミをいくつも閲覧した熱量の高いユーザーが、そのまま商品ページからアイテムを購入できたら、コンバージョンレートが高くなり、満足度が上がることは想像に難くない。

 社内からも声は挙がり、ユーザーの消費行動により深く関わることを目指してEコマースプロジェクトが立ち上がった。しかし、Eコマース基盤の開発経験者がいなかったため、ECに関する基本的な勉強からのスタート。それまでは扱ってこなかった在庫管理や決済情報、また、特定商取引法の理解など、Eコマース業界独特の高い壁にぶつかりながらも、企画や実装を進めていった。

LIPSコラム_連載4回目.jpg








参画ブランドは200以上となった


 もちろんここでもユーザーの意見は大切にしており、企画当初から何度もユーザー調査を実施。扱ってほしい商品カテゴリから決済方法まで、まずリアルな声を聞くことを重視した。

 更に、営業メンバーも化粧品ブランドの営業部門・EC部門担当者へ粘り強いアプローチを続けた。これまでプロモーション文脈でお付き合いのあったマーケティング部門などとは勝手が大きく異なったが、2カ月程の短い準備期間ながらもローンチ時には約30のブランドの参画を達成。1年経過した今では200ブランド以上にまで拡大している(23年1月現在)。

 LIPSショッピング由来のクチコミは、ポジティブでリアルなクチコミが多いことも特徴だ。参画後にクチコミ数が飛躍的に伸びたブランドもあり、toB、toC両面でのユーザー満足につながっている。今後も、AppBrewの強みである技術力・企画力を武器に、様々な角度から検証を続けながら、LIPSショッピングは新しいソーシャルコマースの在り方を開拓していく。
 (AppBrew取締役CTO 堀江慧)

 (詳細は「日用品化粧品新聞」2月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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