花王が豊橋工場に次世代型新倉庫の運営を開始、採算と物流を高度に一体化へ

「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」を実現
花王は、愛知県豊橋市の豊橋工場に完全自動化を指向する次世代型の新倉庫を建設、3月31日から運用を開始した。新倉庫では、生産工場から物流拠点、販売店などに柔軟かつ効率的に商品供給する物流モデルの実現を目指す。これに先立ち3月27日、現地で竣工式及び内覧会を実施、その概要を明らかにした。
スキンケアやヘアケアの商品を中心に生産を手掛ける豊橋工場では、新倉庫の完成で少量多品種に対応する物流が可能となった。これにより効率的な生産と自由度の高い物流機能を連携した生産・物流機能一体型拠点「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」の実現と、持続可能なサプライチェーンを目指す。
建設面積は約7200㎡で、120万ケースの保管が可能
倉庫の建設面積は約7200㎡で、120万ケースの保管が可能。入出荷は1日当たり各4万ケースの能力を持つ。多数の自動化設備を有しているのが特長だ。また、花王が開発したアルファルト改質剤を施設内の舗装に使用、太陽光発電によるCO2排出量削減など、環境対応にも配慮した。
花王では、物流作業の完全自動化と、隣接する工場や既存物流拠点との一体運営、トラックでの入出荷の効率化など、多くの点において「これまでにない拠点」と自信を示す。