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花王生物科学研究所が共同研究で、アトピー性皮膚炎の予兆を皮脂RNAモニタリング技術で検出

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花王生物科学研究所が共同研究で、アトピー性皮膚炎の予兆を皮脂RNAモニタリング技術で検出

 国立成育医療研究センターの研究グループと共同研究

 花王生物科学研究所は国立成育医療研究センターの研究グループとの共同研究で、生後1カ月の乳児に発症するアトピー性皮膚炎(以下、AD)の予兆を皮脂RNAモニタリング技術で検出、健常な皮膚と異なり皮膚バリアに関わる分子の発現が低いなどのADの特徴を明確に有していることを見いだした。また、生後1カ月でざ瘡(ニキビ)の症状があり、生後2カ月目でADと診断された乳児では、発症する1カ月前からADと類似する皮脂RNAの特徴を有することも見いだした。

 あぶらとりフィルムを用いて皮脂中のRNAを網羅的に解析

 研究成果について4月12日、東京都中央区の花王本社で説明会を開き、生物科学研究所皮脂RNAプロジェクトの桑野哲矢グループリーダと井上高良リーダー、国立成育医療研究センターアレルギーセンターの大矢幸弘センター長と山本貴和子行動機能評価支援室室長が研究成果の概要などを説明した。
 RNAモニタリングは、あぶらとりフィルムを用いて、肌を傷つけることなく皮膚を採取し、皮脂中のRNAを網羅的に解析する技術。これまでも、乳幼児の顔の湿疹の状態により炎症や角化関連の遺伝子発現が変化すること、生後6カ月から5歳のADの子供においてADに特徴的な分子変化を捉えられる可能性を見いだしている。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」4月17日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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